ドラマ『孤独のグルメ』ですが、2021年7月から新シリーズがスタートします。
『孤独のグルメ』は2012年に放送がはじまり、当時から「深夜の飯テロ」と話題になっていました。
何を食べるか楽しみなのはもちろん、五郎さんの心の声も面白いんですよね。
この記事では、『孤独のグルメ』を見たい方に向けて、無料で視聴する方法をご紹介していきます。
孤独のグルメを無料で視聴する3つの方法
『孤独のグルメ』をテレビ以外で無料で視聴できる方法は以下3つです。
- 見逃し配信サービスを使う
- 違法サイトで視聴する
- 動画配信サービス「U-NEXT」の2週間無料トライアルを使う
見逃し配信サービスを使う
最近の放送分のみなら、「Tver」などの無料動画配信サービスで視聴するのがおすすめです。
『孤独のグルメ』も見逃し配信されていて、放送後1週間ほど視聴できます。
ただ、Tverで動画が見られるのは放送後1~2週間。過去回がすべて配信されるわけではないので、自分が見たい回が見られるとは限らないんです。
また、途中に広告が入ります。
YouTubeなどと違って、広告をスキップできないシステムになっています。
違法サイトを利用する
海外違法サイトを利用することも可能ではあります。
動画サイトにもドラマ動画がアップロードされている場合も。
しかし、違法行為に加担するのはダメです。利用するとウィルス感染、個人情報流出などのリスクもあります。
「少し見るくらいなら大丈夫でしょ」と思ったあなた、ちょっと待ってください。実際に被害に遭った人がいるんです。
動画は無料で見られるかもしれませんが、ウィルス感染があったらパソコンを買い換えるはめになるかもしれません。
違法サイトには大きなリスクがあるのです。
動画配信サービス「U-NEXT」の2週間無料トライアルを使う
『孤独のグルメ』を見られる動画配信サービスは「U-NEXT」です。
U-NEXTとは見放題作品数No.1の動画配信サービス

U-NEXTは、主要動画配信サービスの中で、洋画、邦画、海外ドラマ、韓流・アジアドラマ、国内ドラマ、アニメの主要6ジャンル総数で「見放題作品数No.1」を獲得した動画配信サービスです。
登録から最大31日間は無料で利用可能ですよ。
U-NEXTはテレビ局系の動画サービスではないため、各民放テレビ局の番組やNHKの番組も視聴することができます。
「いろんなテレビ局のドラマを見たい」あなたにおすすめです。
なお、無料トライアル期間中に解約した場合、料金は発生しませんのでご安心ください。
『孤独のグルメ』の場合、U-NEXTでは以下の過去回すべてを見ることができます。
- 孤独のグルメ Season1(2012)
- 孤独のグルメ Season2(2012)
- 孤独のグルメ Season3(2013)
- 孤独のグルメ Season4(2014)
- 孤独のグルメSP 真夏の博多出張編 (2014)
- 孤独のグルメ Season5(2015)
- 孤独のグルメ お正月スペシャル~真冬の北海道・旭川出張編~ (2016)
- 孤独のグルメ 真夏の東北・宮城出張編(2016)
- 孤独のグルメ 2017お正月スペシャル~井之頭五郎の長い一日~
- 孤独のグルメ Season6(2017)
- 孤独のグルメ 大晦日スペシャル~食べ納め!瀬戸内出張編~ (2017)
- 孤独のグルメ Season7(2018)
- 孤独のグルメ 大晦日スペシャル~京都・名古屋出張編 生放送でいただきます!~(2018)
- 孤独のグルメ Season8(2019)
- 孤独のグルメ 2019大晦日スペシャル 緊急指令!成田~福岡~釜山 弾丸出張編!
- 孤独のグルメ 2020大晦日スペシャル~俺の食事に密はない、孤独の花火大作戦!~
- 孤独のグルメ Season9
- 孤独のグルメ2021 大晦日スペシャル〜激走!絶景絶品・年忘れロードムービー〜 ※要ポイント
スペシャル回もすべて配信しているドラマはめずらしいです。
Season1~Season9の通常ドラマ回は、1話30分弱の全12話となっています。
U-NEXTで『孤独のグルメ』と併せて見たい作品
U-NEXTでは、食べたり呑んだりするドラマ・番組が多数配信されています。
- 絶メシロード
- 忘却のサチコ
- きのう何食べた?
- ひとりキャンプで食って寝る
- おんな酒場放浪記
また、主人公の五郎さんを演じる松重豊さんの出演ドラマも多数配信されているんです。
- ブラッディ・マンデイ(TBS)
- 重版出来(TBS)
- パーフェクトワールド(カンテレ)
- アキラとあきら(WOWOW)
- HERO(映画)
- 愛の流刑地(映画)
孤独のグルメを無料で見るための3ステップ
以下の手順で『孤独のグルメ』を無料で見ることができます。
- 登録ページにアクセスしてお客様情報を入力する
- 決済情報を入力する
- U-NEXTアプリからログインする
クレジットカードなどが必要になりますので、以下の決済方法も確認しておいてくださいね。
- クレジットカード
- 携帯キャリア決済(スマホ利用時のみ)
- 楽天ペイ(スマホ利用時のみ)
- Amazon.co.jp(Amazon Fire TV / Fire TV Stick利用時のみ)
- AppleID(iOSアプリ利用時のみ)
- スマートフォン
- タブレット
- パソコン
- テレビ
- セットトップボックス(Fire TV Stick・Chromecastなど)
- Blu-Rayレコーダー・プレーヤー
- ゲーム機(PS5・PS4など)
1.登録ページにアクセスしてお客様情報を入力する
以下ボタンからU-NEXTの登録ページにアクセスします。
「まずは31日間 無料トライアル」というボタンをクリックします。

名前や生年月日など、お客様情報を入力します。

すべて入力したら「次へ」を選択します。
2.決済情報を入力する
クレジットカード決済を選択する場合は、クレジットカード情報を入力します。

キャリア決済の場合は、該当の項目を選択するだけです。
個人情報の取扱いと利用規約に同意したら、「送信」を選択します。

登録はこれで完了です。
ファミリーアカウント追加のメッセージが表示されますが、飛ばしてしまって構いません。
「ホーム」をクリックするとU-NEXTトップページが表示されます。

パソコンから登録した場合はそのままサービスを楽しんでくださいね。
U-NEXTアプリからログインする
スマホ・タブレットで利用する場合は、アプリをダウンロードしてログインします。
U-NEXTトップの「アプリをダウンロード」をタップします。

ダウンロードが完了したらアプリを開いてログインします。

ブラウザ経由でログインします。
もしできない場合は、「アプリでログイン」からログインID(登録メールアドレス)・パスワードを入力してログインします。

ログインできたら動画視聴を楽しんでくださいね。
U-NEXTをおすすめする理由
U-NEXTをおすすめするポイントは5つあります。
- 21万本以上の作品が見放題
- NHKのドラマや番組も楽しめる
- 本・マンガ・雑誌など電子書籍で読める
- 毎月1,200円分のポイントがもらえる
- テレビでも見られる
21万本以上の作品が見放題

U-NEXTのいちばんの売りは「見放題作品数No.1」という点です。
21万本以上の動画が見放題で新作も追加されていますから、「全部見た」となることはありませんね。
以下、人気作品も見放題です。もちろん、無料お試し期間中でも見られます。
- 劇場版 コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命-
- 進撃の巨人
- 君の膵臓をたべたい
- 関ヶ原
- DEATH NOTE
- 人間失格
- 七人の侍
- チャーリーとチョコレート工場
- SEX AND THE CITY
- ミニオンズ
- オーシャンズ11
- LA LA LAND
- 羊たちの沈黙
- ローマの休日
- 呪術廻戦
- 憂国のモリアーティ
- 名探偵コナン
- NARUTO
- ドラゴンボール
- はたらく細胞
- 鬼滅の刃
NHKのドラマや番組も楽しめる
U-NEXTでは、NHKの番組が見られる「NHKまるごと見放題パック」が用意されています。
NHKまるごと見放題パックとは、NHKで放送されたドラマ、ドキュメンタリー、情報バラエティなどが楽しめるサービスです。
公式の動画配信サービス「NHKオンデマンド」で配信されている作品をそのまま視聴できます。
過去の大河ドラマや朝ドラ、Eテレの番組も安全に視聴することができるんです。
NHKのドラマ・番組は単話での有料レンタルも可能ですが、1話110~220円かかります。
NHKまるごと見放題パックなら、好きな数だけ見放題で作品を楽しめますよ。
U-NEXTでNHkの番組も無料で試したいあなたは、以下の記事の「U-NEXT無料トライアルでNHK番組を見る方法」確認してくださいね。お得な情報がありますので。
雑誌・マンガなど電子書籍で読める

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ファッション・ライフスタイル・エンタメ・ビジネス誌など、80誌以上読み放題です。
また、マンガ、ラノベ、一般書籍は読み放題ではありませんが、無料トライアル登録でもらえるポイントを使えば読めます。
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U-NEXTでは毎月自動で1,200円分のポイントがもらえます。
ポイントは以下に使えるんです。
- 最新の映画・ドラマ・アニメの購入
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ポイントを使えば見放題になってない新作映画も見られます。
「映画は映画館で見たい」というあなたは、映画館のチケット代としてポイントを利用することもできるんです。
ポイントの使いみち、選択肢が多いのもU-NEXTのメリットです。
テレビでも見られる
動画配信サービスはスマホで利用する人が多いですが、一部のテレビ、ブルーレイディスクプレイヤーでも視聴できるんです。
映画は大きな画面で見ると迫力があって、より一層楽しめますよ。
- ソニー [ブラビア]
- TOSHIBA [REGZA]
- シャープ[アクオス]
- Chromecast
- Amazon Fire TV
- ソニー [ブルーレイディスクプレイヤー]
- Panasonic[BDプレーヤー]
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※モデルによっては非対応の場合があります。
U-NEXT対応テレビ一覧は、以下リンクの「対応デバイス:テレビ」をご確認くださいね。
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実際にU-NEXTを利用している人の感想を見てみましょう。
U-NEXTは、テレビ番組や映画はもちろん、アニメ、音楽ライブ、お笑いライブ、ドキュメンタリーなども充実しています。
特に、70~90年代の懐かしいアニメは盛り沢山です。
ポイントが残っていれば書籍やマンガも購入可能なので、お得感満載ですよ。
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動画配信サービスはもちろん合法で、ウィルスなどのリスクはありません。
違法サイトには無い以下メリットがあるんです。
- 途中で広告入らないから快適
- 画質がきれい
- 申込み・解約が簡単
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途中で広告が入らないは、テレビやYouTubeと大きく違う点ですね。
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U-NEXTの解約方法
無料トライアル期間後は自動的に有料になります。
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トライアル期間中に解約手続きを完了しておけば、料金は発生しませんのでご安心ください。
- U-NEXTのWebページ左上のメニューから「アカウント設定」をタップします(※アプリからの解約不可)。
- 「契約・決済情報」の「契約内容の確認・変更」を選択します。
- 「月額プラン」の「解約手続きはこちら」をタップします。
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- 任意でアンケートに回答します。
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U-NEXTは登録も解約も簡単です。
無料で利用することに罪悪感を持たなくて大丈夫ですよ。
孤独のグルメをざっくり解説
ドラマ『孤独のグルメ』は、主人公・井之頭五郎(松重豊)が仕事の合間に立ち寄ったお店で食事をする姿を描いた作品です。
中年のおじさんが一人で食事するシーンがメインという、テレ東の深夜らしい個性的なドラマとなっています。
松重さんのガッツリ食べる姿が「深夜の飯テロ」と話題になり、毎年放送される人気ドラマになりました。
登場するお店は実在していて、高級店やチェーン店ではなく、個人営業の大衆食堂や庶民的な居酒屋です。
食べログとかネットの口コミとは関係なく、佇まいを見てお店を選ぶのがいいんですよね。
元々『孤独のグルメ』は、原作・久住昌之、作画・谷口ジローの漫画で、海外で翻訳もされています。
原作者の久住さんは、ドラマ本編終了後のミニコーナー「ふらっとQUSUMI」に登場。本編に出てきたお店で、お酒を飲みながらごきげんな感じで試食するんです。
孤独のグルメのあらすじ
孤独のグルメ通常回とスペシャル回のあらすじを、新しい順にご紹介します。
- 孤独のグルメSeason9(2021)
- 孤独のグルメ Season8(2019)
- 孤独のグルメ Season7(2018)
- 孤独のグルメ Season6(2017)
- 孤独のグルメ Season5(2015)
- 孤独のグルメ Season4(2014)
- 孤独のグルメ Season3(2013)
- 孤独のグルメ Season2(2012)
- 孤独のグルメ Season1(2012)
- 孤独のグルメ 2020大晦日スペシャル~俺の食事に密はない、孤独の花火大作戦!~
- 孤独のグルメ 2019大晦日スペシャル 緊急指令!成田~福岡~釜山 弾丸出張編!
- 孤独のグルメ 大晦日スペシャル~京都・名古屋出張編 生放送でいただきます!~(2018)
- 孤独のグルメ 大晦日スペシャル~食べ納め!瀬戸内出張編~ (2017)
- 孤独のグルメ 2017お正月スペシャル~井之頭五郎の長い一日~
- 孤独のグルメ 真夏の東北・宮城出張編(2016)
- 孤独のグルメ お正月スペシャル~真冬の北海道・旭川出張編~ (2016)
- 孤独のグルメSP 真夏の博多出張編 (2014)
引用元:『孤独のグルメ』公式サイト
孤独のグルメ通常回
孤独のグルメ通常回のあらすじです。
孤独のグルメSeason9
※タイトルをタップするとあらすじが読めます。
神奈川県川崎市宮前平のひれかつ御膳と魚介クリームコロッケ
井之頭五郎(松重豊)は数年振りに横浜・白楽のキッチン友に訪れ空腹を満たす。
満腹でボーとする中、滝山に紹介された商談相手・村井美咲(りょう)が待つ神奈川県の宮前平に向かう。
商談中に突然、「滝山さんが言っていた通り」となぜか話が脱線し、村井が独身の五郎にお互いフリーだと突然アプローチをかけてくる。
五郎は愛想笑いで誤魔化し、何とか商談を終える。気づけば夕方の5時になり、空腹を満たすべく店を探すことに。
しかし、進んだ先がまさかの長い上り坂で、次第に暑さと空腹で息が荒くなりバテバテになる。
やっとの思いで坂を登りきった五郎の目の前に現れたのは雰囲気漂う【とんかつ しお田】。
渡に船と入店したが五郎を新たに悩ます難問、王道のロースと目覚めのヒレが立ちはだかる…。
【ロース】か【ひれ】と迷っていると、常連客の「この店で【ひれかつ】に目覚めた」の言葉にさらに迷うことに、悩んだ末【ひれかつ御膳】を注文することに。
さらにシーフード欲を刺激され【魚介のクリームコロッケ】さらに【エビフライ】も1本追加注文する。
ザクザクのしっかりした衣に包まれながらも、箸で切れるやわらかいひれかつの食感を楽しみ、タコ・イカ大きな具がゴロゴロ入った歯ごたえしっかりの熱々クリコロを頬張る。
そんな中、常連の男性一人客(神奈月)が入店してきて開口一番【32度】を注文するが既に売り切れていた。
五郎は何のことだか解らず追加で頼んだ絶品のタルタルソースが付いたエビフライを食べきり、次はロースを食べに来ようと店を後にする。
神奈川県中郡二宮の金目鯛の煮付けと五郎オリジナルパフェ
仕事で神奈川県の二宮駅に訪れた五郎(松重豊)は商談までまだ時間が有り喫茶店で仕事をすることに。
お店のメニューには、自由に組み合わせが選べるオリジナルパフェの文字が!
仕事どころではなくなった五郎。
悩みに悩み決められ無い五郎は店員に紙を貰い、ある作戦でパフェを決める事に。
しっかりパフェを満喫した五郎は喫茶店を後にし、商談先に向かう。
取引相手の南(松尾諭)は、奥さんのいないところでは口が達者だが、奥さんが来ると急に黙り込んでしまうのだ。
南と商談を終えた五郎は気づけばすっかり空腹に。
店を探すことにするが、なかなか店が見当たらず、さっきの喫茶店に戻ることを考える。
すると、はるか前方に「金目の煮付」と書かれたのぼりを発見する。
心惹かれた五郎はその店にむかうことに!
海沿いに建つ『魚料理屋』で五郎は新たな食べ方を開発する…!?
東京都港区東麻布のムサカとドルマーデス
大きな荷物を抱えた井之頭五郎(松重豊)。
たどり着いた先は東麻布にある「パナマ大使館」。
五郎は取引相手の大使館職員(原沙知絵)と商談を終えたものの、ついでにパナマのコーヒーを飲んで感想を聞かせてほしい、と言われるのであった。
日本人男性の代表としてのコメントと、圧をかけられながらも、なんとかその場を乗り切り大使館を後にする。
広い公園で雨が降る中、五郎は缶コーヒーを片手に、久しく海外に行ってないことを考える。
「ガイコク飯」が恋しくなり、気が付けばすっかり空腹になっていた。
店を探していると、お宝が発掘できそうな雰囲気漂う「東京タワーwith東麻布商店街」を見つける。
商店街には数々の料理屋が並んでいる。
そんな中、五郎の目に留まったのは、「ギリシャ料理」。
まさに、さっきまで考えていた「ガイコク飯」である。
心奪われた五郎は、ギリシャ料理店の中へ足を踏み入れるのであった…。
東京都府中市新町の鰻の蒲焼チャーハンとカキとニラの辛し炒め
仕事で国分寺駅を訪れる井之頭五郎(松重豊)。
商談先のカフェについた五郎は、取引相手の小谷武雄(尾美としのり)と話を始める。
小谷は開始早々、「これにします」と、まさかの即決。
決断の早さに五郎は、思わず関心する。
しかし、話を進めるうちに、小谷は他のデザインに目移りし、最終的には持ち越しになり、まさかの長期戦となってしまった。
長い商談を終え、カフェを後にした五郎はすっかり空腹に。
駅まで空腹じゃもたない、迷うのはこりごりと考えた五郎は、最初に見つけた店に入るという短期決戦に挑む!
しかし、たまたま見つけた商店街の中を探したが、店がなかなか見当たらない。駅まで戻ろうと考え直したその時、五郎の前に現れたのは「中国料理」の看板。
迷うことなく即決し短期決戦に挑むが200種以上のメニューが五郎を悩ませ…。
静岡県伊東市宇佐美の牛焼きしゃぶと豚焼きしゃぶ
井之頭五郎(松重豊)は数年ぶりに静岡県河津町を訪れ、かどやのわさび丼を食べていた。
昔と変わらない主人のわさび愛に笑みをこぼす五郎。
久しぶりに本場のわさび丼を満喫した五郎は、商談のため伊東市宇佐美駅に移動する。
商談先の相手は、知り合いの美容師・横山綾香(野波麻帆)。
商談中に回覧板を持ってきた近所のおばちゃんと横山の会話にどこか和まされつつ、商談を終え五郎は、美容室をあとにする。
宇佐美のきれいな空気を味わいながら海を眺める五郎は気づけばすっかり空腹に。
海沿いにある宇佐美の旨い魚料理の店を探すことに決めた五郎は歩き出す。
しかし、魚料理どころか、のどかすぎて飲食店が一軒も見当たらず、ギラギラと照り続ける太陽に体力を奪われて次第に五郎はバテバテになる。
するとそこに現れたのは「焼肉」の看板。
精肉店と隣接する「お肉屋さんが営む焼き肉」五郎は喜び勇み店に入り…。
東京都豊島区南長崎の肉とナスの醤油炒め定食と鳥唐揚げ
仕事で落合南長崎にやってきた井之頭五郎(松重豊)。
今回の商談相手のアプリ開発会社CEOの森本(日向丈)はカタカナやビジネス用語を混ぜるタイプの人であった。
いまだガラケーを使っている五郎からしたら、新しい言葉やシステムにはついていけるわけもなく、話が噛み合わない。
商談を終えると五郎は疲労ですっかり空腹になっていた。
そこで五郎は新しいシステムや言葉にごまかされないまっとうな食事で空腹を満たすことに。
路地で迷っていると、目の前に現れたのはKPでもTSでもなく雰囲気「良」の【割烹・定食】の文字。
五郎は探していた真っ当な食事がここにあると、悩むことなく定食屋へ足を踏み入れるのであった…。
東京都葛飾区新小岩 貴州家庭式回鍋肉と納豆火鍋
小岩で打ち合わせを終えた井之頭五郎(松重豊)。
久しぶりにほど近い「珍々」を訪れたが、ドアの張り紙には「17時~20時」の時短営業の文字が。
「珍々」の味を惜しみながらも、次の商談のため、隣の駅の新小岩まで歩くことに。
しかし、五郎が想像していた以上に距離が遠く、何とか商談相手の武田(佐野岳)がいるトレーニングジムに到着する。
商談を始めた五郎だが、せっかく来たから、と、武田にウォーキングマシンを進められ、また歩くことに。
ここに来るまでかなり歩いてきたのに、さらに歩かされ商談を終えると、すっかり空腹になっていた。
空腹を満たすべく、店を探していると、五郎の目の前に飛び込んできたのは「麻辣火鍋」!
五郎は、もう一汗かこう、と入店するが…。
群馬県高崎市のおむすびと鮎の塩焼き
群馬県高崎市にて「焼きまんじゅう」のお店の席に座っている五郎(松重豊)。
運ばれてきたのは、タレがたっぷりかかった、アンイリの焼きまんじゅう。
さらにアンナシも食べ、小腹を満たした五郎は店を後にし、商談相手の藤山(田中俊介)が待つ事務所に向かう。
藤山と一緒にいた事務員・白川(磯野貴理子)に五郎は手土産の洋菓子を渡すと、藤山は白川に耳打ちをし、お願いする…。
商談も終わりかけ「焼きまんじゅう」を白川が買って戻り、五郎に藤山が進めるが、既に食べてきたことを五郎が話すと、藤山は白川に「皆で食べて」とすぐに下げられてしまう。
さっき食べてきたものの、まだまだ焼きまんじゅうを食べたかった五郎。
おかげで一気に空腹になり、店を探すことに。
すると、五郎の前に現れたのは「おにぎり処」。この出会いは何かの縁だ、と入店するが…。
福島県郡山市舞木町ドライブインの焼肉定食
仕事で福島県郡山市にやってきた井之頭五郎(松重豊)。
郡山駅まで五郎を迎えに来た商談相手の木村(渡辺大知)の車に乗り、デコ屋敷が建ち並ぶ民芸品の工房へ向かう。
工房にて、商談を終えた五郎と木村は車で市内に帰るはずが…。
たどり着いた先は舞木町にある木村の実家であった。
お昼ご飯を食べていかないかと木村に誘われるが、五郎は、このあと仕事で宇都宮に行く用事もあり、お腹も空いていないから、と誘いを断る。
木村の実家を後にした五郎は、駅にたどり着く。
お腹が空いていない、と木村の誘いを断ったが、本当は空腹であった五郎は、電車を待っていられず、駅を出て店を探すことに。
しかし駅前には店がなく、国道を目指して歩く。
すると五郎の目には「ドライブイン」の文字が!
入口まで行くと営業しているのがわかり、迷うことなく店に入るが、そこは…。
栃木県宇都宮市のもつ煮込みとハムカツ
郡山の商談を終え、次の商談のため宇都宮にやってきた井之頭五郎(松重豊)。
商談相手の小坂里美(若月佑美)が働いているホテルの披露宴会場へたどり着く。
早速商談を始めるが、小坂は「初めて任された企画なのでなんとしても成功させたい」と張りきり、五郎に次々と案を出す。
小坂の熱意に押されながらもなんとか商談を終え、結婚式場を後にする。
すっかり空腹になった五郎は、店を探すことに。
すると現れたのは赤提灯の居酒屋。
昔し訪れた門前仲町の居酒屋を思い出し、どこか運命を感じた五郎。
久しく食べてない居酒屋メニューに心踊らせ店に入る…。
東京都豊島区巣鴨のチャンサンマハと羊肉ジャージャー麺
ボードゲームができるカフェで、真剣な表情で悩む五郎。
12歳の女の子・あやめ(川上凛子)相手にチェスをしていた。
さっきルールを教えてもらったばかりの五郎は、長考した割にあっさり負けてしまう。
その後、商談相手のあやめの父・野川(山中崇史)が帰って来て商談を終えると、あやめにまたチェスを誘われてしまう。
しかし、五郎はこれから仕事があるから、と逃げるように商談先を後にする。
気が付けば、すっかり空腹になっていた五郎。店を探すが、全く見当たらず、駅まで戻ることを考える。
すると、五郎の目の前に現れたのは馬の絵と羊メニュー多めの看板。
先ほどのチェスで、あやめちゃんに教わった【守るより、攻めろ】の言葉を思い出し、思い切って店に入るが…。
神奈川県伊勢佐木長者町のチーズハンバーグと牛ヒレの生姜焼き
仕事で伊勢佐木長者町にやってきた井之頭五郎(松重豊)。
古い街並みを通り、商談相手の伊藤良介(飯尾和樹)が経営するお米屋さんにたどり着く。
中に入ると、伊藤の妻の寛子(大浦理美恵)が出て来て、五郎は何故か怒られてしまう。
実は、夫の釣り仲間が営業マンのフリをして、夫を釣りに連れ出そうとしに来ていると勘違いされていたのだ。
なんとか誤解が解け、商談を始めるがお米屋さんで売っている【おむすび】が気になり商談に集中できない。
なんとか商談を終え、お目当ての【にんにくおむすび】を買おうとするが、売り切れてしまっていた。
すっかり空腹の五郎は店を探すために歩き出す。
すると目の前に「パスタ&ピザ」さらに「ファミリーレストラン トルーヴィル」の文字が。
一度は迷ったが表のランチメニューに惹かれて中に入る。
メニューを開き、肉料理やイタリアンコーナー、ランチメニューを見る。
その中から五郎が選んだのは、ランチのA「ハンバーグステーキチーズのせ」、「牛ヒレの生姜焼き」を注文。
優しい味のデミグラスとチーズを纏った肉肉しいハンバーグ。
牛の脂が旨い食べ応え満点のヒレ生姜焼き、たっぷりタレをつけて玉ねぎと一緒に食べるとご飯が進む。
セットについてくる「かきたま汁」は和の味なのになぜか洋食に馴染んでいる。
優しいお母さん(市毛良枝)の接客とお店の雰囲気に子供の頃家族で行った、デパートの大食堂を思い出す五郎。
食べ進めていると出前に行っていたお母さんが帰ってくる。
五郎はまだまだお腹に入ると「ナポリタン」と「チキンのシャリアピン」をお母さんに追加注文し、そんなに大丈夫かと驚かれる。
いくつになってもケッチャプ味に弱い五郎は、胃袋の初恋の味ナポリタンに癒され、にんにくバター醤油が効いたシャリアピンとライスを食べ米屋さんで食べ損ねた、にんにくおむすびのリベンジを果たしあっという間に食べきる。
食後のコーヒーを飲んで、ゆったりした時間を過ごし、心穏やかに退店した五郎だった。
孤独のグルメSeason8
※タイトルをタップするとあらすじが読めます。
神奈川県 横浜中華街の中華釜飯と海老雲呑麺
井之頭五郎(松重豊)は、横浜中華街の山下町公園のベンチで、肉まんをほおばりながら、ムチャぶりされた案件の対応をしていた。
どうにかパソコン作業を終え、次の商談先占い師・ワン(八嶋智人)のもとへ向かった。
始めは自宅リビングのインテリアの相談だったのだが、自身のキャラに迷いがあるワンは、なぜか五郎に進路相談をし始めて…。
何とか商談を終え、腹が減り出した五郎は、一人でも入る店はと小さな店が軒を連ねる路地を攻めていく。
だが香港、上海、台湾、北京…バリエーションのあまりの多さに店が決められない。
まさに“中華大迷宮”――めげそうになっていたその時、偶然“釜飯”なるものが目に飛び込んでくる。
「中華で釜飯!?」と気になった五郎は、この釜飯に賭けようと【南粤美食】へ。
出迎えてくれた店のお母さん(榊原郁恵 ※「榊」…正しくは“木へんに神”と表記します。)が先客に出した料理も、「ピータン紅生姜添え」という意外な組み合わせで、五郎の興味はどんどん加速していく。
注文に迷っていると常連客(佐々木主浩)が頼んだ料理にそそられ、「腸詰め干し肉貝柱釜飯」と「香港海老雲呑麺」、常連客が食べていた「アヒルのパリパリ揚げ」を注文する。
まるで北京ダックのようなパリパリ揚げと、プリプリずっしり海老雲呑、そして腸詰めと貝柱の旨味が土釜で凝縮された料理を堪能し疲労がぶっ飛んだ五郎であった。
杉並区高井戸のタンステーキとミートパトラ
井の頭線で高井戸へやってきた井之頭五郎(松重豊) は、迷いながらも待ち合わせ場所の【cafe工房 木突木】に到着する。
商談相手は笑顔が可愛らしい沢村まどか(上白石萌音)。
ところが商品を即決したかと思うと、沢村は高い値引き交渉を仕掛けてくる。
実は20代前半という若さながら婚活パーティーを主催する会社社長で、五郎も苦笑いしてしまうほど、なかなかのヤリ手だった――。
商談を終え、運動がてら歩いて中央線の駅へ向かおうとすると、一見オフィスビルのような【レストラン EAT】に遭遇する。
しかし表にはメニューがなく、手掛かりは看板に描かれた牛のマークのみ。
窓から店の様子を伺うと、窓際に座るカップルのテーブルにおいしそうなシチューやステーキが…。
「こんなの見ちゃったら腹が減る」と、店に入った五郎は、レストランのお母さん(中尾ミエ)に了解を得て、カウンター席を陣取る。
そこは目の前で調理が見られる、ステージ最前列のような良席だと思ったが、厨房から出来上がった料理が次々と目の前を通り過ぎ、さらにメニュー表には「ア・レ」や「ミートパトラ」など、イメージがわかない初耳料理…次々と繰り出されるメニューと料理の波状攻撃に、五郎は何を注文すべきか混乱するが、“ガーリック醤油ソース”に惹かれ「タンステーキ」を注文。
ランチセットということで、「チャーチャースープ」と「自家製ドレッシングのプチサラダ」も付いてきたが、このスープと自家製ドレッシングが絶品!
メインの「タンステーキ」も、その分厚さとは相反する柔らかさで、五郎は幸せを噛み締める。
これで終わりかと思いきや、「食べずに帰ると絶対に後悔する」と、「ミートパトラ」を追加注文。
辛口の挽肉のミート感、とろーり卵のコンビネーションに感動した五郎は、また必ず来店する事を誓うのであった。
東京都中央区銀座のBarのロールキャベツ定食
日比谷公園のベンチでひと時の休憩をとっていた井之頭五郎(松重豊)は、昨今の忙しさからかついつい居眠り…。
仮眠後、商談相手の劇団ノーモラル主宰・武者小路朱雀(岸谷五朗)を尋ねる為、銀座のとあるバーへ向かう。
しかし、オーダーを受けた像のカタログを渡すも「インスピレーションで探して」と言い出すなど、五郎を困惑させ面倒なやりとりが続いていく…。
商談はうまくいったものの、変な気を使って体力を消耗し空腹に。
飲食店街に出た五郎は、怪しげな路地に建つ、アングラな店構えの【四馬路】を見つける。
“昼食堂”“ポークソテー”と書かれた看板に心惹かれ、五郎は覚悟を決めてこの店に勝負をかけることに!
しかし、ポークソテーを注文しようとすると、店主(室井滋)から「ロールキャベツ定食しかない」と言われる。
ポークソテーがない事にショックを受けつつも、「ロールキャベツ、随分食べてないし、それも良し」と思い、ロールキャベツ定食を注文することに。
独特な店主のキャラクターに圧倒されるも、出てきた「ロールキャベツ」は不思議な甘さで無茶苦茶旨い!
さらに定食に付く「大根と人参のなます」は、絶妙な酸っぱさで「ロールキャベツ」との相性は抜群!
最後にご飯をお替りし、ロールキャベツのスープを残さず堪能し、再び仕事に向かう五郎であった。
埼玉県新座市の肉汁うどんと西東京市ひばりが丘のカステラパンケーキ
仕事を終えた井之頭五郎(松重豊)は新座市の住宅街に取り残され、途方に暮れていた。
何とか古民家風の店構えのうどん屋【うどんや 藤】を発見し中に入ると、力強くうどんを踏むお母さん(池谷のぶえ)の姿が…。
空腹だった五郎は、「田舎うどん(中もり)」「肉汁(肉増し1.5倍)」「五目野菜汁」「おむすび(あげ玉ごま)」「味付け煮卵」を注文!
噛み応えのあるコシのある麺、バラ肉のうまみが凝縮された肉汁に、あげ玉の食感が楽しいおむすび、具沢山な野菜汁に懐かしさを覚えつつ堪能した五郎は、幸せに満たされ、次の商談相手・石井(安東弘樹)が待つひばりが丘団地へ。
商談を終え帰ろうとした時、ドアの向こうから甘い匂いが漂ってきて一気に小腹が減った五郎は匂いの正体を探すべく、【コンマ,コーヒー】へ入っていく。
そこで出会ったのは、ふわふわの「カステラパンケーキ」!
上に乗ったバターが、優しい甘さのパンケーキに染み込み、口の中でふわりととろけ、名前を裏切らない美味しさに食べる手が止まらなくなる五郎!
メープルシロップもかけ食べ進んでいくと、あっという間に最後の一口に…。
大満足し夢を見ているような気分で、帰路につく五郎であった。
群馬県藤岡市の一人ロースター焼き肉
井之頭五郎(松重豊)はホテルの支配人・斎藤由美子(MEGUMI)との商談で群馬藤岡駅に降り立つ。
打ち合わせを終え空腹の五郎は、タクシーに乗りながら店を探すが、民家ばかりで見当たらない…。
執念で発見したのは中華っぽい名前の焼肉店【宝来軒】。
中に入ると、店員の清水(大橋彰)に一人焼肉用のカウンターに案内される。
久々のロースター焼肉に胸が高まる中、豚肉の充実ぶりを知り “豚攻め”を決意した五郎。
「豚 ロース」「豚 カルビ」「ごはん」「肉スープ(ハーフ)」「キムチ」を頼む中、思わず惹かれた「牛 上カルビ」も注文する。
「キムチ」の美味しさに、「この店ひょっとしたらひょっとするぞ…」と期待を高まらせながら、まずはじっくり肉を焼くことに。
そして待ちに待った「豚 カルビ」のストレートど真ん中の美味しさ、「豚 ロース」の驚く柔らかさ、「牛 上カルビ」のとろける肉の旨味に、五郎の食欲は加速していく!
「半ライス」をお替りし、ごはんの上に豚肉とキムチを乗せ、豚キムチ丼でしめた五郎は、次回「ホルモン攻め」をすることを誓い、駅に向かうのだった。
東京都台東区浅草のローストポークのサラダとチムチュム
井之頭五郎(松重豊)は、イベント会社・鳴海社長(青空球児)との打ち合わせで浅草5656会館へ。
打ち合わせを終え、何か食べて帰ろうとさまよっていると、ディープな雰囲気が漂う焼肉横丁を見つけ、突き進むことに!しかし、数多あるお店に圧倒され悩む五郎…。
そんな中、浅草の風景からは浮いた異国情緒あふれる【タイレストラン イサーン】を発見!
自由な店主(村松利史)に出迎えられ、「チムチュム(イサーン風ハーブ鍋)」「ナムトックムー(ローストポークのサラダ/ハーフサイズ)」「ジャスミンライス」を注文。
“サラダ”だがしっかり肉感、スパイスとパクチーが効いた「ナムトックムー」を「ジャスミンライス」のお供にし、空腹を満たす五郎。
そして、待ちに待った「チムチュム」が登場!「豚肩ロース」「鶏肉」「牛肉」「豚トロ」の、お肉の三社祭感に高揚しながら、初めての「チムチュム」を堪能する。
ハーブたっぷりの爽やかなスープに、酸っぱ辛い辛ダレで食欲は加速していき、〆に「米麺セット」を追加注文!
イサーンの知恵に感動しながら、「チムチュム」と出会えた幸福を噛み締める五郎であった。
神奈川県鎌倉市由比ガ浜のドイツ風サバの燻製とスペアリブ
井之頭五郎(松重豊)は、昔からの知り合い・中村真治(パパイヤ鈴木)との商談のため、由比ガ浜へ。
中村と昔話に花を咲かせつつ、商談を終えお腹が空いた五郎は海鮮モード!
だが周りはカフェしか見当たらず…。
ようやく見つけたドイツ家庭料理店【シーキャッスル】に入ると、独特な迫力のあるママ(かたせ梨乃)が。
その雰囲気に圧倒されながらも「スペアリブ(マッシュポテト・ザワークラウト付き)」「サバの燻製」「ライ麦パン」「本日のスープ」を注文!
どこか懐かしさを覚える、優しい味わいの「本日のスープ」に癒され、ポテトとの相性が抜群な冷製の「サバの燻製」に舌鼓を打つ五郎。
トマトソースで食べる「スペアリブ」はドカンとくる肉の衝撃と、なんとも美味しいマッシュポテトが絶妙で、「ライ麦パン」に挟んで食べても美味しく、ドイツ料理の素晴らしさに感動する。
さらにデザートで頼んだ「アップルパイ」を堪能し、由比ガ浜の海風に吹かれながら帰路につく五郎であった。
鳥取県鳥取市のオーカクとホルモンそば
井之頭五郎(松重豊)は仕事で鳥取へ。
砂丘を訪れ、小腹がすいた五郎は吉川賢一(遠山俊也)に勧められた、市役所名物「スラーメン」を食べることに。
うどんの出汁に中華麺が入った、初めての「スラーメン」を楽しむ五郎。
その後、輸入雑貨商が集うパーティーに出席したが、振舞われたワインを断れずに口にした結果、翌日寝坊してしまい、予定を変更し昼食を食べてから帰ることに!
しかし、店はことごとく準備中。10分以上歩き回りようやく現れたのは、お母さん(渡辺えり)と娘(伊藤修子)息子の家族が営む、情緒漂う鉄板焼き屋【まつやホルモン】だった。
鉄板焼きの音と香りに迎えられ、五郎は「オーカク(塩)」「ホルモンそば」「ごはん(中)」を注文!
足を踏み鳴らしたいほどの肉の旨さを感じる「オーカク」に続き、タレで下味が付けられた麺とホルモンが混ざり合った「ホルモンそば」は、つけダレを付けても美味しく、ご飯との相性が抜群!
そして「この店は深追いすべきだろう…」と食欲に火が付いた五郎は「サイコロステーキ」も追加注文!
分厚いニンニクチップと“これぞ肉!”という肉肉しい食べごたえに大満足して、東京へ帰る五郎であった。
東京都千代田区御茶ノ水の南インドのカレー定食とガーリックチーズドーサ
井之頭五郎(松重豊)は「壊れたバイオリンを修理したい」という得意先の要望で、御茶ノ水にある下倉(近藤公園)のバイオリン店を訪ねる。
ところが、工房にあった馬の尾が乾燥春雨に見えてしまい、五郎は空腹に…。
土地勘のない路地でお店を探していると、「南インド料理」と書かれた看板が現れる。
メニューに並ぶ「定食・軽食」というワードに惹かれ【三燈舎】に入ることに!
数多あるメニューに悩みながらも「サントウシャミールス」「ガーリックチーズ ドーサ(ハーフ)」「濃厚ラッシー」を注文。
三種類の「チャツネ」が付いてくる「ガーリックチーズ ドーサ」は、付ける「チャツネ」によって味が変わって、楽しくも絶妙な美味しさ!
“南インドの定食”である「サントウシャミールス」は、「肉のカレー」「魚のカレー」「バトゥーラ」「トーレン」「サンバル」「ラッサム」「ライス」「マサラワダ」など盛りだくさんで、最後は全部を混ぜて“南インド定食の最終系”を堪能!
知らなかった南インド料理の世界に感動した五郎は「海老カレー バナナの葉包み」を追加注文。
その濃厚な美味しさに最後まで大満足の五郎であった。
東京都世田谷区豪徳寺のぶりの照焼き定食とクリームコロッケ
商談相手の内田良夫(きたろう)に会うため井之頭五郎(松重豊) は豪徳寺へ。
何かと面倒な内田とのやりとりを終え疲れた五郎は、晩飯を食べて帰ることに。
やがて「お食事処」ののぼりを発見。
魚や洋食メニューが書かれ、和なのか洋なのか“読めない”「旬彩魚 いなだ」に入ってみることに!
店内各所に貼られた多種多様なメニューに目を奪われながらも、「ぶりの照焼き定食」「月見とろろ」「クリームコロッケ」を注文。
「ぶりの照焼き定食」は、甘辛さが絶妙な「ぶりの照焼き」以外にも、脇役で終わらない美味しさの「昆布の佃煮」、優しい味わいの「日替わり煮物」、店の気遣いを感じる「ほうれん草の胡麻和え」など盛りだくさん。
「クリームコロッケ」はタルタルソースが付いており、その組み合わせの意外な美味しさに、白飯がどんどん進んでいき、ご飯をお替りして「お刺身」「自家製梅干し」も注文することに。
最後は、残しておいた「月見とろろ」と「お刺身」をご飯に乗せて“海鮮月見とろろ丼”で締め、大満足な五郎であった。
神奈川県川崎市武蔵小杉の一人ジンギスカン
井之頭五郎(松重豊)は、武蔵小杉のタワーマンションに引っ越したばかりの村井美咲(水野真紀)の所に、リビングの内装の商談で来ていた。
しかし、村井の優柔不断な性格ゆえ話が全く進まず、商談を終えるとすっかり夕飯どきに。
空腹でお店探しに奔走する五郎は、換気口から漂う匂いにつられ吸い込まれるように【ジンギスカン どぅ~】へ!
メニューを見ると、どうやら網焼きと鉄鍋の二段階を楽しめるお店らしい。
メニューに従い、まずは網焼きに挑戦することにした五郎は、「チャックロール ネギ塩焼き」「ごはん(中)」「ハム」を注文。
「チャックロール ネギ塩焼き」は“ラム肉を網焼き+ネギ乗せ”という初めての食べ方だったが、これが美味しく、新たなジンギスカンの世界に感動する。
さらに骨付きの「ハム」は、ジューシーな脂がのっていて絶品!
食欲に火が付いた五郎は第二ラウンドの鉄鍋に突入することに。
「ジンギスカンセット」を注文すると、バカヤロウ級に旨い「モモ肉」、噛むほどに肉汁が溢れてくる「ショルダー」、先ほどの網焼きとはまた一線を画す「チャックロール」の美味しさに箸が止まらなくなる五郎。
最後の一枚までしっかり堪能し、大満足で帰路につく五郎であった。
東京都台東区三ノ輪のカツ丼と冷し麻婆麺
井之頭五郎(松重豊)は三ノ輪でクリスタルアート店を営む広瀬省吾(浅利陽介)にイベントの協力を仰ぐ。
広瀬は快諾するが、「その代わりに」と無茶なお願いをされてしまい、大きな代償を払うことになってしまった五郎。
しかし、それでも腹は空く。
散々店を探し続けた末、定食屋【やよい】を発見。
「カラッと最高の油でどうぞ!ロースとんかつ定食」という謳い文句に誘われ入ってみると、そこには中華から洋食まで、五郎を惑わすメニューが並んでいた…。
数多あるメニューから五郎が選んだのは「カツ丼 上(お新香・味噌汁付)」。
久しぶりのカツの美味しさに笑みが抑えきれず、タレの染み込んだご飯と共にかきこんでいく五郎。
そして、食欲に火が付いた五郎は「冷し麻婆麺」「餃子」を追加注文。
「冷し麻婆麺」は、中華風冷奴の爽やかさ+肉味噌の甘辛さが麺に絡み合う絶妙なコンビネーション。
古き良き中華料理屋さんを思わせる、懐かしい味わいの「餃子」に癒されながら、「冷し麻婆麺」に酢や辣油を加えて味変を楽しんでいると、あっという間に完食してしまう五郎であった。
孤独のグルメ Season7(2018)
※タイトルをタップするとあらすじが読めます。
埼玉県上尾市本町の肩ロースカツ定食
その日、井之頭五郎(松重豊)は上尾駅に降り立った。
仕事前だというのに、五郎のお腹はトンカツモード。
昨日トンカツが食べたかったのに食べられなかったため、今日はどうしても食べたいのだ。
ご夫婦(木野花・山上賢治)で営んでいる着物の「新井屋」での仕事を終えると、五郎はトンカツを食べられる店を探すが、なかなか見つからない。
「上尾市民はどこでトンカツを摂取しているんだ・・・」などと呟きつつ、小さな路地に入っていくと、「食堂」の文字が目に入った。
キセキ食堂の方に歩いていき看板を見る。
「本店が精肉店・・・おいおいおい」とニンマリし、中に入ると、「キセキ定食(肩ロースカツ)」を注文した。
五郎は「人気ナンバーワン」「肩ロースを低温熟成」の文字にも引き込まれる。
その後、キセキ定食が前に登場すると、五郎はその厚さと大きさに驚き、思わずメジャーで測ってしまった。
そんな五郎の目の前に、いろいろなソースや調味料が並んでいる。
まずはとんかつソースをかけて豪快に頬張る。あまりの美味しさに顔がほころぶ。
その後岩塩、辛味噌も試してみるがどれも美味しかった。
ふと、隣の客がキセキのステーキとカツを100グラムずつ注文しているのに気づき、自分もキセキのステーキ100グラム頼んだ。
店員さんに勧められるままにオニオンソースをかけて食べると、かなりイケた。
レモンを絞って岩塩でも試してみた。
最後にわさび醤油も試してみると、これが最高に美味しかった。
五郎は大満足で上尾を後にした。
東京都世田谷区経堂の一人バイキング
井之頭五郎(松重豊)は、仲間テニスを楽しむ中西哲夫(大和田獏)をコートで待っていた。このあと商談するためだ。
試合を終えた中西は、球技が苦手な五郎に「やらず嫌いはもったいない」とテニスを勧められて素振りをしてた五郎。
急にエア・ケイを振られるが解らずその場を盛り下げてしまう事態に…。
商談後、五郎は中西に最寄り駅の経堂までの地図を書いてもらうが、どうにもわかりづらい。
ようやく目印の坂を見つけた五郎は、安心したせいか急に空腹を感じる。
しかしここは住宅街。
店を見つけるのを諦めようとしたその時、一軒家にしか見えない店(マッシーナメッシーナ)を偶然発見する。
しかもメニューはバイキング一択!
空腹の好奇心がうずき出した五郎は、友達の実家に呼ばれたような気分に包まれながら店の中へ。
女将(いしのようこ)が丁寧に作ったメニューを自由に選び満足度200%の一人バイキングを堪能する。
東京都港区南麻布のチョリソのケソフンディードと鶏肉のピピアンベルデ
井之頭五郎(松重豊)は、久しぶりに広尾駅に降り立った。
垢抜けた街並みの中に、以前見かけた銭湯を見つけホッとする。
そのままグローバルキッズスクールへ。そこでは外国人の子供達がたくさん遊んでいた。
クライアントの山本キャサリン(豊田エリー)は、毎月開いている誕生日パーティーのプレゼントに、誕生日の子が生まれた国のアンティークトイをプレゼントしたいので、探してほしいと言う。
五郎が誕生日の子たちのことを尋ねたりしていると、子供たちがお腹が空いたと騒ぎ出した。
その光景を見ているうちにお腹がすいてきた五郎は、仕事を終えるとすぐに店を探し出すが、その近辺ではなかなか見つからない。
しばらくして半地下のメキシコ料理店を見つけ、入ってみる。
テキーラを飲んで陽気な客を横目に、五郎は席に着きメニューを見ると、聞いたことのないカタカナ料理名の羅列に混乱するが、なんとか想像して注文した。
しばらくしてソペスとメキシカンレモネードを店員(渡部豪太)が運んできた。ソペスはタルトに具材がたくさん入っていて、メキシコ風おかずタルトというところだろうか。
その後、ユカタン風チキンとライムスープが登場。
アボカド、トマト、パクチー、チップスまで入って具沢山だが味はすっきり。くせになりそうなスープだった。
次に出てきたズッキーニのプディンは、超ふわトロ。
一言で言えばメキシカン茶碗蒸しだ。シンプルな美味しさに感激の五郎。
チョリソのケソフンディードは、チーズがグツグツ。
トルティアで巻いて食べると期待通り、大満足の味だった。
最後に鶏肉のピピアンヴェルテを追加で注文する。
アメリカのかぼちゃの種をベースに緑のトマトと唐辛子を加えたソースは、食べたことのない美味しい味だった。
なんだか名前が難しい料理だったが、大満足の五郎だった。
群馬県甘楽郡下仁田町のタンメンと豚すき焼き
仕事で群馬県の下仁田駅に降り立った井之頭五郎(松重豊)。
早く着いてしまったため、昭和レトロな街並みを歩くことに。
しばらく歩くと渋い面構えの中華料理店(一番)を発見する!
仕事前なのに思わず雰囲気と空腹で店内へ…。
五郎は ひと目で“うまい”とわかるタンメンと餃子を注文し 店員の沼田(戸塚純貴)が運んできた。
空腹を満たした五郎が向かったのは、インテリアを任されたカフェの下見。
大正時代のレンガ倉庫を改装して店舗にするのだという話を聞きながら、五郎はその雰囲気を確かめる。
ひと通り確認を終えた五郎は一路東京へ戻るため下仁田駅に向かうが次の電車は30分後だと車掌(正名僕造)に聞き、ベンチで寝入ってしまいさらに電車を乗り過ごすことに。
トラブルに負けじと、晩飯を食べて帰ることにした五郎。
頭に浮かんだのは、タンメンと餃子を食べた中華料理屋【一番】の隣にあったすき焼き店「コロムビア」だ。
早速向かうが、店内は不思議な内装でスナックの様なカウンターに旅館のような大広間…。
そんな空間で、五郎は下仁田では一般的だという豚のすき焼きを注文し旨甘の焼ネギと豚肉のすき焼きを堪能する。
締めは鉄鍋に残った割り下と玉子をご飯に絡め一気にかっこみ至福の時を過ごす。
荒川区三河島の緑と赤の麻婆豆腐
三河島駅周辺の商店街を闊歩していた井之頭五郎(松重豊)は、思わず焼き鳥店の前で足を止める。
そこには店主と客が談笑する昔ながらの光景が。
五郎は店先で焼き鳥を美味しそうに頬張る男の子を見つめてしまいそんな五郎に男の子は焼き鳥を差し出し危うく手を伸ばそうとするが…
そこは大人の対応、後ろ髪をひかれながらも商談先へと向かう。
この日向かったのは商店街のとある空き店舗。
ここでお菓子の量り売りの店を出そうとしている杉本(中山忍)からの依頼で子供も来れるお店を作りたいと内装デザインの依頼だった。
商談も終わり帰り支度をしていると、杉本から渡されたのは「キムチ」近くに美味しい専門店もあると五郎の頭の中は韓国モードに…。
キムチ片手に大通りに歩を進めた五郎は専門店で新たなキムチを追加購入し、改めてお腹を満たしてくれるお店を探すことに。
路地裏を歩いていた五郎は『麻婆豆腐専門店』と書かれた軒屋根を発見する。
韓国モードだった五郎だが麻婆一筋の心意気にシビれ店内に入ると、若そうな店主(岡田義徳)がひとり。
辛さが5段階あるこの店の麻婆豆腐は、通常の赤だけでなく、白、黒、緑、燻製があり麻婆以外のメニューも豊富。
悩み五郎が選んだのは「ザーサイのネギ生姜合え」と「ワンタン入り滋養スープ」 さらに「海老と大葉のハルマキ」と「豚ヒレと野菜の五目ハルマキ」麻婆豆腐は野菜ベースの「緑の麻婆」に決めた。
色押しのメニューの中から選んだ中国茶は「白茶」を選択する。
中国茶の奥深しさに困惑されながらも出てきた料理や 「緑の麻婆」 を堪能していたが、他のお客が頼んだ「赤の麻婆豆腐」の迫力に我慢しきれず「赤」も追加注文してしまう。
麻婆豆腐2種類を食べきり満足して三河島を後にするのだった。
千葉県浦安市の真っ黒な銀ダラの煮付定食
この日の商談先は千葉県浦安市にあるペットギャラリー、予定より少し早く着いてしまった井之頭五郎(松重豊)。
取引先のお店には誰もおらず時間を潰しがてら、あまりの可愛さに思わず手を伸ばし小型犬を愛でていた。
とその時、店長の奥田(ふかわりょう)と店員が店に戻り、五郎は不審者の如く怪しまれてしまうが、なんとか誤解は晴れ優柔不断な店長とも商談は速やかに成立した。
ひと仕事終え空腹になった五郎は、ランチを求めて浦安の街へ繰り出す。
海が近い浦安なら新鮮な魚を扱っているお店があると思い歩を進めるが、お昼に営業をやっていない店ばかりで路頭に迷っていた。
そんな折、視線の先に“魚や”と書かれた食事処「羅甸(ラテン)」の看板が目に留まり期待値があがった五郎は店内へ。
大将(日野陽仁)と女将(阿知波悟美)に出迎えられ、早速メニューに目をやると、焼き魚、煮魚、刺身、フライなどさまざまな魚定食が、さらに壁には “ご飯3杯目より有料”と書かれた張り紙を見つけ、おかわり率が尋常じゃなく高いと読んだ五郎の期待度はさらに高まっていく。
サバの味噌煮と銀ダラの煮つけで迷いに迷って五郎が選んだメニューは「銀ダラの煮付けお刺身付けて」と「沖縄産生もずく」 運ばれてきた銀ダラは想像とはおお違いで【真っ黒な岩のような固まり】その見た目に驚かされる。
さらに 一口食べると銀ダラと銀のごはんのラリーが止まらなくなるほどその味の奥深さに驚くことに「マグロ」と「イカ」のお刺身と定食についてくる小鉢。
「沖縄産もずく」と共にご飯を2杯一気に食べきってしまう。
最後は皿に残った長年継ぎ足しで成熟された煮つけのタレを半ライスで絡め食べ、大満足で浦安を後にする。
東京都墨田区東向島の納豆のピザと辛いパスタ
井之頭五郎(松重豊)は、なんだか古く味のある町、東向島を訪れ、駅近の魚八栄五郎という総菜屋の主人、佐々木(伊藤克信)を訪ねた。
彼はとあるブログに写り込んでいる卓上チェストを探していたのだが、どうしても見つからないという。
五郎は自信はないものの、知り合いたちにメールで尋ねてみることに。
仕事が終わると腹が減り、店を探す。
しばらく狭い路地などを彷徨った後、カトリカというイタリアンレストランを見つけた。窯がある。
これはと思い入ってみると、店内はかなりこじんまりしていた。
メニューの納豆のピザに目が行く。
ニンニク、アンチョビ、桜エビと迷うためハーフ&ハーフを頼もうとするが、組み合わせによって不可能なものがあることを知る。
少々ぶっきらぼうなマスター(中原丈雄)に戸惑うも、なんとか納豆と、ハムと卵を頼む。
海苔がトッピングされたそれは、初めての味でとても美味しかった。
追加で辛いパスタを頼む。さらに自家製タバスコをかけるが、辛すぎずうまかった。
帰り際、デリバリーのチョコレートのピザを目にした五郎は、その場ではやり過ごすも、帰り道できびだんごを買い食いしてしまうのだった。
東京都中野区百軒横丁のチキン南蛮と地鶏モモ串
井之頭五郎(松重豊)にとってなじみの街・中野。
だが仕事でやってきたこの日は、あまり知らない中野ブロードウェイを歩いていた。
待ち合わせ時間も迫り、迷った五郎が商談相手・丸山(角田晃広)に連絡すると、約束の時間なのになぜかラーメンを食べていて…。
ハプニングはあったものの、思いがけず大口契約が決まり意気揚々とお祝いの宴に見合う店を見極めようと、食のジャングルと化した中野の街を探り始める。
下戸の五郎には入りづらい店が並ぶ居酒屋街・百軒横丁の中で、五郎の空腹を逆なでするメニューが書かれた宮崎郷土料理店【炭火やきとり 泪橋】を発見する。
意を決して中へ入ると、下戸でも居心地のいい雰囲気に“アタリ”を確信。
さらに丁寧に作られたお通し「アボカドとチーズの正油和え と 鶏皮の酢の物」に感動する。
五郎は、百花繚乱のメニューから、宮崎名物「チキン南蛮」と「鯖(さば)串」「豚ばら味噌串」さらに、「鶏ガラスープ」に「ささ身ときゅうりのごま和え」と「ご飯」を注文する。
ご飯はレンジでチンしか無かったが「麦飯」とうれしいサプライズも。
チキン南蛮を中心に宴の定食メニューを組みたたて、絶品のタルタルに心うち抜かれつつも宮崎郷土料理を堪能する。
ひとしきり食べ終わりかけたその時、常連客が頼んだ地鶏もも串が気にかかりれ、名物を食べない訳にはいかない!とご飯の追加と地鶏もも串を2本注文し鶏もも丼にしてペロリとたいらげ中野を後にするが…
その帰り道、突如電話が鳴り韓国出張が1週間後に決まりパスポートの行方を気にしながら帰路につくのだった。
韓国チョンジュ市の納豆チゲとセルフビビンパ
井之頭五郎(松重豊)は、商用で初、韓国のソウルにやって来た。
今回のクライアントは商社を営むイム社長(ソン・シギョン)。
韓国のアンティークや伝統工芸をヨーロッパで販売したいので、これから全州に行って商品を直接見て確認してきてほしいというのだ。
五郎は一瞬ためらうが、部下のパク・スヨン(パク・チョンア)をアシスタントにつけるというので、行ってみることにした。
全州に到着すると、早速韓国傘工房や南部市場で伝統的な装飾家具の店などを訪れる五郎。
そんなことをしているうちに、お腹が空いた。
パク・スヨンが事務所の部屋で資料をまとめる間に、五郎はトバンという店を見つけると、勇気を出して入ってみる。
入った途端、納豆らしき匂いがした。
ハングル文字が全く分からない五郎は、一番安い、6000ウォンのものを頼んで様子を見ることにする。
やがて何やらたくさんのおかずがやって来 た。モヤシナムル、ダイコンナムル、チナムル(白山菊)、味噌、辛味の豚肉(チェユックポックム)、オデン、サンチュ、青唐辛子、そしてキムチにご飯。
その後登場した石鍋は納豆チゲ(チョングッチャン)で、グツグツ音を立てていた。あっという間にテーブルはお皿だらけになった。
それぞれを食べている五郎に、女将がジェスチャーで食べ方を教える。
「え、もしかしてこれでビビンパを作るんですか?」と五郎。
ご飯の器に色々なおかずを入れて、それをハサミで切ってスプーンでよく混ぜる。
そして納豆チゲを少しとコチュジャンも入れて混ぜて食べた。とにかく美味い。
ビビンパは食べたことがあったがこれは初めてだった。
二杯目も作り、がっつりと食べた。オリジナルビビンパに大満足の五郎だった。
韓国ソウル特別市の骨付き豚カルビとおかずの群れ
井之頭五郎(松重豊)は全州(チョンジュ)から戻ると、イム社長(ソン・シギョン)にパク・スヨン(パク・チョンア)とともに韓国伝統工芸のリサーチの結果を報告した。
好感触にほっとする五郎だが、帰り際に会議室で社員たちが食べている韓国風中華のチャンポンやジャジャ麺などを目にし、お腹が空いてたまらなくなった。
近辺を歩き回ると、匂いといい佇まいといい、良さげな焼肉店を見つけた。
言葉はわからないものの、店に飛び込む。
五郎は隣の客のお皿を指したり、身振り手振りでなんとかデジカルビとご飯を注文する。
すると、全州さながらのおかずの皿が怒涛のようにやってきた。と思ったら、熱々の石鍋でテンジャンチゲ(味噌チゲ)まで出てきた。
大きな白菜キムチやネギキムチなどでご飯を堪能していると、骨がついた大きな一枚肉が出てきて炭火で焼かれ始めた。
その大きさにびっくりする五郎。
しばらくして肉を食べようとすると、それを定員が制した。
豚肉はよく焼かないといけないらしい……五郎は自分で焼きたくて仕方がないのをなんとか我慢して待つ。
やっと店員からOKが出て肉にありつく。
味つき肉のうまさに感動する五郎。
しばらく肉をご飯とともに堪能した後、ソウルの黒豹の如く骨を手で持ちかぶりつき、しゃぶった。するその旨さにまた感動がこみ上げてきた。
その後、五郎はチャドルバギという牛バラ肉のスライスとご飯半分も注文する。
さっと焼いて食べる。デジカルビとはまた違うそのうまさに参ってしまう五郎だった。
千葉県千葉市の特製ニンニクスープと生鮭のバター焼き
井之頭五郎(松重豊)の予定はこの日もぎっしりだった。
千葉駅近くでひと仕事を終え、すぐに2駅となりの西登戸駅へ移動。
商談相手の風貌はインド人でも言葉は関西弁のインド料理店店長・坂田(植野行雄)からの依頼だ。
バイトの不手際で食器をすべて買い直すはめになったのだが、五郎はスパイスの香りに心を奪われてしまい、商談中にも関わらず上の空で…。
カレーの誘惑攻撃にあった五郎は、商談を終えるや否やカレーを注文するが、この日はあいにく定休日。
仕方なくインド料理店を出ると、すぐに洋食屋 【味のレストラン えびすや】 の立て看板を発見する。
その懐かしい佇まいに「これを逃す手はない」と店内へ。
期待を裏切らないメニューと内容に迷っていると、目に留まったのは大女将(藤田弓子)が運ぶ特製のニンニクスープ。
多忙で疲れ切った体にぴったりだと (特製ニンニクスープ)は 即注文決定。そしてメインは肉か魚か…悩んだ末、五郎は魚メニューの(生鮭のバター焼き)と(カニピラフ)を選択。
最初に運ばれてきたニンニクスープを一口たべると、あまりの美味しさに疲れが吹き飛ぶほど、 さらにメニューを見て思いついた五郎は(ガーリックトースト)を追加オーダーしWでガーリックパワーを充電する。
そこにタルタルに覆われた鮭のバーター焼きとカニピラフもそろい大満足と満腹で千葉西登戸をあとにする。
東京都中央区八丁堀のニラ玉ライスとエビチリ
京橋で仕事を終え次の目的地・八丁堀へ徒歩で向かう井之頭五郎(松重豊)。
商談相手は八丁堀のライブハウス店長・五十嵐(大友康平)だ。
実は4年前、五郎は五十嵐から無茶なオーダーを受けていた。
本人は酔って覚えていないというが、今回はどんな無茶ぶりが…?
懐かしい人との商談を終え、五郎は昼食の店探しを始めるが、オフィス街の八丁掘と場所柄もあって高級店ばかり。
そんな折、求めていた“庶民めし”にぴったりな中華店【中華シブヤ】を発見する。
大将(角野卓造)らが迎えられて入った店内には、オーソドックスな手書きメニューがズラリ。
昼どきでサラリーマンで座席が埋まっていく中、五郎はニラ玉かエビチリか悩んだが 結局両方とエビトーストさらにライスを注文する。
最初に運ばれてきたエビトーストは一口サイズにカットされていて、プリぶりのエビがトーストの上に乗っていたおつまみトーストで美味しく食べていると、ニラ玉が運ばれてくる。
五郎の予想をはるかに超えたニラの量と見た目、そして風味を生かした絶妙なタレの塩梅に五郎んお食欲も加速してゆく。
最後は生姜の効いたエビチリでトーストとエビが重なったが、むしろ贅沢な幸せと食事を楽しむ。
すべての料理をたいらげ後はお会計か、と思いきや今日の五郎はここでさらに追加でチャーシュー麺を オーダーし大将も驚くが、肉系も食べたかった五郎は麺の上の乗ったチャーシューも食べられ大満足する。
ノーヒントでお店の目玉メニューを引き当てた自分をほめ、オフィス街に佇む中華料理店をあとにする。
孤独のグルメ Season6(2017)
※タイトルをタップするとあらすじが読めます。
大阪府美章園のお好み焼き定食と平野の串かつ
井之頭五郎(松重豊)は出張で大阪に来ていた。
通天閣あたりで串かつ屋の店員(波岡一喜)の呼び込みを振り切り、今回のクライアントで美章園にある不動産販売の島崎(六角精児)のオフィスへ。
島崎は東京出身で、数年前東京から大阪に仕事の拠点を移動したのだが、今回大事な仕事だからと東京の五郎にわざわざ頼んできた。
嬉しい限りの五郎だが、すっかり板についた関西弁で、お好み焼きをご飯で食べるという島崎に思わず苦笑する。
仕事がひと段落しお腹が減った五郎は、店を探し始めた。やがて「お好み焼き甘辛や」の看板の前で足を止める。
「年輪を感じる店だ・・・初めて来たのに懐かしい」変な冒険はせず、王道でいくと心を決めた。
お好み焼きの豚玉を定食で頼む。
大将が手際よく鉄板に生地を引き、千切りキャベツを乗せる。それを覆うように豚肉を乗せるのに見とれる五郎。
その時、「兄さん背高いな、2メートル50センチくらいか」と男性客吉田(池乃めだか)が話しかけてきた。
五郎が否定すると、すかさず「ツッコんでや。ボケたんやから」そういう時は「なんでやねん」と返すことを教えられ、大阪の洗礼を受ける五郎。
お好み焼き定食を食べ終えると、焼きそばのデラックスを頼む。
調子に乗った五郎はその後タコネギも頼んでしまう。
すべて平らげ満足の五郎は、平野に移動しもうひと仕事済ませた。
帰りに駅まで歩く道すがら「串カツどて焼」と書いてある屋台を見つけ、思わず立ち寄る。そこでエビ、キス、串カツのヘレ(ヒレ)、肉巻き、紅生姜を美味しくいただく。
その時父親(下柳剛)と娘が入ってきて、土手焼きのこんにゃくなどを注文すると、五郎も真似して頼んでみる。
その美味しさに止まらなくなり、その後も次々に注文する五郎だった。
東京都 新宿区 淀橋市場の豚バラ生姜焼き定食
井之頭五郎(松重豊)は、早朝から大久保駅近くの喫茶店で、今日から始まる洋食器の展示販売の準備を手伝っていた。
店主の竹内さくら(東風万智子)の初の展示会のため五郎も張り切って準備を進めるのだが、竹内と微妙に噛み合わず…。
朝の8時。早朝の仕事を終えお腹が空いた五郎は開いている店を探すが、見当たらない。
辺りをさまよっていると「淀橋市場」を発見した。
フォークリフトが走り回る市場を歩いて行くと、一軒の食堂「伊勢屋食堂」が目に入った。看板と暖簾にグッときた五郎は迷わず中へ。
慣れた感じで注文する男性たちの中、種類豊富な副菜メニューや日替わりメニューを前に悩みつつ、五郎は豚バラ生姜焼定食と納豆、たけのこの土佐煮、明太子、それにトマトの酢漬けも頼んだ。
若女将が持ってきてくれた漬物をつまんでいると、やがて注文の品がすべて一緒に出てきた。「いやあ、朝からすごいことになっちゃったな…」
バラ肉を一枚つまんでしっかり噛むと、香りと生姜のパンチを食らった。
続けてたけのこ土佐煮、明太子、トマト酢漬けなどを味わう。
青果市場内にあるだけあって、さすがに野菜がうまかった。味噌汁まで美味しかった。
誠実な店だと思う五郎。
そして、手をつけていなかった納豆をご飯八分目お代わりして食べる。
最後は生姜焼きと納豆ごはんを平らげ、朝から満足の五郎だった。
東京都目黒区三田のチキンと野菜の薬膳スープカレー
客室インテリアのリニューアルという大きな仕事を請け負った井之頭五郎(松重豊)は、目黒駅ほど近いホテルにいた。
自信満々だったものの、担当者の工藤(山崎樹範)は五郎の提案が気に入らなかった。
「忘れられない部屋」というテーマでお願いしたのに…そう言われ、五郎はショックを受ける。
「デカい仕事を取った自分に浮かれていたか?慢心していたか?」大反省しながら目黒の住宅街をさまよう五郎。
そのうちお腹がすき、店を探すが見つからない。
やがて住宅街の中で≪薬膳スープカレー≫の看板に気づく。
矢印の方へ歩いて行くと、やがて大きな猫のオブジェがある「薬膳スープカレーShanaia」を見つけた。
店内に入ると女性店員(谷村美月)が五郎を案内した。
近くの席の女性が注文するのを見て見習った後、五郎は「チキンと野菜のスープカレー」を流暢に頼む。
「スープのベースはオリジナルで、辛さは3辛、トッピングはいももち2ピース、ライスはターメリックライスの普通盛り」その時、カレーができるまで20分ほど時間がかかることを告げられ一瞬ひるむが、気を取り直して「シャナイア風ザンギ(3辛)」を注文。
先に出てきたザンギをつまんでいると、程なくカレーが運ばれてきた。
生薬が浮かぶ香り豊かなスープ、レンゲで切れる大きなチキンとターメリックライスを口に運ぶ五郎。
カボチャにピーマン、赤パプリカ…トッピングのいももち。さらに、食べ進めると大きな大根が現れる。
最後にスターアニス(八角)の入った「自家製バニラアイス」も注文し、大満足の五郎。
気分一新、仕事に戻るのだった。
東京都東大和市の上タンシオとカイノミ
仕事で国分寺まで来た井之頭五郎(松重豊)は、東大和市のあるカーテンの店に立ち寄った。
店主で知り合いの村山真理子(手塚理美)が足を骨折したというのだ。
真理子は、松葉杖をつき痛々しい姿を見せるも、五郎が持ってきた花束を見て思わず表情を緩める。
そこに真理子の中学3年生になった息子・武(福地叶成)が現れる。
受験間近なのに遊びに行こうとするのを真理子が注意しても「肉食いたい!」と言って出て行ってしまうのだった。
真理子の店を出た後、ふと、もし俺にあんな息子がいたら…などと思いながら歩いていたら、お腹がすいてきた。
店を探して歩いていると焼き肉店「翠苑」の看板が目に入り、迷わず店内に入る。
席につき、ふと壁を見ると【看板娘「みゆ」がいましたらぜひ!なんでも聞いてください!】【タン塩看板娘の大好物です。命をかけるほど美味しいです】の文字。
五郎は早速、メニューに書かれている「アゴ」など意味がわからないものを尋ねてみると、みゆ(白石聖)はハキハキ答えてくれた。
五郎は上タンシオ、カイノミ、アゴ、サニーレタス・サンチュセットとウーロン茶を注文する。
タンシオはしっかり焼いた方が柔らかくておいしい、という張り紙に気づき、半信半疑で良く焼いてみると、なるほどおいしい。
その後「ライスの中」と「韓国のりセット」と「ザブトン」を追加。
心行くまで焼き肉を食べた五郎は、幸福感を抱きながら、帰路についた。
東京都世田谷区 太子堂の回転寿司
井之頭五(松重豊)郎は、三軒茶屋駅からほど近いステンドグラス店に入ろうとして、店長の彩(山下リオ)が泣いているのに気付き、驚いて思わず後ずさり。
その後、五郎は彩から意外な涙のワケを聞くのだった。
五郎は今回、モデルハウスに飾るフロアスタンドを探すためにやって来たのだが、彩の祖父・次郎(若林豪)から何故か釣りに執拗に誘われ…。
店を出たらお腹が空いた。すずなり通りで店を探していると、回転寿司「すし台所家」の文字が目に入る。
今の気分にぴったりだと店内に入る五郎。
まずは王道「マグロの赤身」の皿を取る。
さらに「ひかり三種」「あぶり穴子」などを頼む。
途中、寿司のお供として「真鯛のすまし汁」で一息付いていると、常連らしきマダム(岡本麗)が入ってきて五郎の隣に座った。
五郎はさらに、「うに」や「大赤えび」など次々に注文。
そんな中、オススメ「トロハマチ」のアナウンスが店内に流れると、客達が我先にと注文し始めた。
五郎も慌てて注文するもなかなか出てこない。
後に隣のマダムに助けられ、なんとか食べることができた。
帰り際、釣り具を持った青年・浜崎伝助(濱田岳)が威勢よく店に入ってきた。
伝助もオススメ「トロハマチ」を頼むが、なんと売り切れており、がっかり肩を落とすのだった。
東京都新宿区高田馬場のシャン風 豚高菜漬け炒めと牛スープそば
井之頭五郎(松重豊)が高田馬場駅に降り立つと、どこからか甘い匂いが…。
近くのメロンパン専門店からだったが、食欲をグっとこらえ、今回のクライアントの待つ空手道場へ。
到着してすぐに鈴木師範代(高橋努)に声をかけようとするものの、鈴木の鬼のような厳しい声に、稽古が終わるまで静かに待つことにする五郎。
稽古が終わって頼まれた品を渡す。
鈴木は意中の女性に今日のデートで告白しようとしていて、その時のプレゼントなのだそうだ。
稽古中はビビっていた生徒たちが突然強気になり応援し始めた。
鈴木は稽古中とうって変わって可愛く照れるのだった。
道場を出ると既に午後3時半。昼食の店を探し始めるが、どこも準備中の時間帯でがっかり。
そんな時通し営業をしている「ミャンマー料理・シャン料理ノング・インレイ」を見つけた。
メニューを開き、気になるものを注文してみる。
やがてお茶葉サラダ、シャン風豚高菜漬け炒め、もち米が運ばれてきた。
予想外にご飯に合う二品に、思わずもち米をお代わりして共に完食する。
すっかりミャンマー味にハマった五郎は「牛スープそば」を追加。
テーブルに並ぶミャンマーの調味料で味をカスタマイズしながら大満足で完食。
その後デザートが気になり、ミルクティーとイチャクゥエ(揚げパン)を注文。
揚げパンをミルクティーにつけながら食べ切り、大満足の五郎だった。
東京都渋谷区道玄坂の皿うどんと春巻
商談のため渋谷のクラブを訪ねた井之頭五郎(松重豊)は、大音量の音楽、ミラーボール、ムービングライトという慣れない空間に戸惑う。
店長の冴島(窪塚俊介)との打ち合わせも、絵に描いたような若者言葉でリアクションするいかついスタッフに囲まれやりづらい。
どっと疲れたせいで空腹になった五郎は店を探すが、入ろうと思う店がなかなか見つからない。
「もう俺の来るとこじゃないのか」そんなことを思いかけたその時、道玄坂の小さな路地にシブイ佇まいの「長崎飯店」を見つけた。
かつての渋谷を思い起こさせる佇まい…ショーケースに並ぶ、皿うどんや中華メニュー…心躍らせ中へ入ると、若女将(川上麻衣子)に勧められるまま丸い回転テーブルに座った。
五郎は皿うどんに「軟麺」という見慣れない文字を見つけ、それと春巻きも注文する。
しっかりした太麺の「皿うどん 柔麺」をすすり、またソースもかけて長崎の味に浸った五郎だったが、さらに長崎味を求め「特製ちゃんぽん 麺少なめ」を追加。
皿うどんとはまた違う味わいにすっかり魅了された五郎だった。
東京都台東区御徒町のラム肉長葱炒めとスペアリブ
井之頭五郎(松重豊)は御徒町駅を訪れていた。
宝石加工専門店社長の竹内(岡田浩暉)がデパートの催事に初出店するため、イベントの内装等を五郎に依頼したのだった。
竹内から宝石への熱い思いを聞いた五郎は、気合が入る。
打ち合わせを終え、急に腹が減った五郎が店を探し始めると、しばらくして“羊”の文字が目に留まった。
「羊香味坊」という看板に魅かれた五郎は、直感を信じて店内へ。
メニューは羊の文字だらけだった。
やがて注文した「ラム肉と長葱炒め」「山椒醤油・きのこの醤・発酵唐辛子の醤」「ラム肉焼売」と「白身魚とラム肉のスープ」が登場。五郎は全て堪能した。
山椒醬を麦ご飯にかけるのが絶妙だという新たな発見もし、食を充分楽しんだ。
しかし「御徒町ラムフィスティバル、これでお開きはさびしいな…」と、「ラムスペアリブ(ハーフサイズ)」を追加注文。
ラム肉堪能しまくりの五郎だった。
東京都品川区旗の台のサルスエラとイカ墨パエリア
旗の台商店街を歩いていた井之頭五郎(松重豊)は、フィンランド人の友人からのメールを確認しようと喫茶店「アティック」に入った。
メニューにあった懐かしい「クリームソーダ」を堪能した後、もともと銭湯だった趣のある建物にたどり着く。
五郎はここで、友人のジョセフィーヌの依頼で銭湯のリノベーション方法の参考資料として活用方法などオーナーの藤堂(神尾佑)に聞きながら、写真を撮って回った。
撮影した写真を確認していると以前にパリで撮影した写真が現れ、思い出に浸ってしまう。
我に返った五郎は腹が減っていることに気がつき、店を探すことに。
住宅街から、大通りに店を探しながら歩いているとスペインの国旗が目に入る。
赤色の看板には「スペイン料理 石井」の文字が。
五郎は「よし、突っ込んでいこうじゃないか…」と闘牛の如く店に突進する。
店の奥さん(佐藤仁美)に案内され、メニューを開くと、厨房の奥からバチバチと何かがはじける大きな音が響き、思わず五郎はビクついてしまう。
気を取り直して店内を見渡すとスペインの様々な地方の料理や定番料理の文字が並ぶ。
さらに壁には「ハーフサイズもあります」の文字が。五郎はハーフサイズで攻めようと決める。
まず現れたのは刻んだ生ハムとニンニクにオイルがたっぷりのった「長谷川さんこだわりのマッシュルームの鉄板焼き」。
さらにイベリコ豚のサラミのスクランブルエッグ「サルシッチョンのレヴェルト」、熱々のトマト味のソースとタラの旨味がギュッと凝縮された「タラのアリオリソース焼き」、さっぱり味の「ニンジンのサラダ」が続々と登場する。
そして、魚介たっぷりのブイヤベース「サルスエラ」と「イカ墨のパエリア」を平らげ、五郎の一人「ハーフ祭り」は大満足で幕を閉じた。
千葉県富津市金谷のアジフライ定食
千葉県富津市の浜金谷駅に降り立った井之頭五郎(松重豊)。
老舗旅館温泉旅館「かぢや旅館」へ向かう。
今回のクライアントは老舗温泉旅館の専務、黒川(石井正則)。
黒川は最近増えた外国からの旅行者へのおもてなしにロビーでのコーヒーサービスを始めようと思い、五郎にカップ等の相談をしていた。
そこで五郎は、老舗旅館を背負う若旦那の思わぬ悩みを聞くのだった。
その後、空腹を覚えた五郎は「ラーメン・餃子 はまべ」の看板を発見。
ラーメンはどうか、と通り過ぎようと思った時、その下に“漁師めし”という暖簾を見つけ、思い直して入ってみる。
店内は、女将(松本明子)と常連客らしい松田(佐藤蛾次郎)のみ。壁に短冊が並んでいる。
五郎は「地魚フライ定食」を見つけ、地魚が何か尋ねると、今日はアジだという。
アジフライに心が沸いた五郎は、それに決めた。
定食の味噌汁は“カジメ”か“あら汁”。五郎は、芽かぶのようなトロみがあるというカジメを選んでみる。
やがて、定食の小鉢「肉じゃが」「さんが焼き」「漬物」が出された。どれも美味しい。
五郎は家庭的な味を堪能する。
暫くして「アジフライ」と味噌汁、ご飯が出てきたのだが、五郎はアジフライの大きさに驚く。思わず持っていたメジャーで測ってしまった程だ。
五郎はアジフライをしょうゆ、タルタルソース、レモン、ソース、からしなどで堪能。
こんなにふわふわなアジフライは初めて。大満足の五郎だった。
東京都文京区茗荷谷の冷やしタンタン麺と回鍋肉
取材を受ける為に文京区・茗荷谷にある出版社を訪れた井之頭五郎(松重豊)は、取材場所のカフェでいきなり写真撮影がスタートし困惑する。
得意客からの依頼で、インテリア雑誌の簡単なインタビューだけと聞いていたが、想定外の連続で引き受けたことを後悔する。
さらに編集部・川島秀樹(片桐仁)からの「モテる部屋の作り方」という質問に、五郎は苦笑するしかなく…。
慣れないことでドッと疲れた五郎は、食事で鋭気を養おうと店探しを始める。
街中を歩いていると中華料理店「豊栄」を発見。
今の腹ペコ具合には中華だと店員の濱田(水沢エレナ)の案内で店内へ。
五郎は、店内の黒板に書かれた夏季限定メニューの「冷やしタンタン麺」の文字を発見し、心躍らせ注文することに。
とりあえず、一品確保した五郎はゆっくりとメニューを吟味する。
見慣れないメニューに想像が膨らむが、定番も気になる。
頭の中でメニューを組み立て、意を決して追加注文した五郎。
そこへ最初に注文した「冷やしタンタン麺」が到着する。
今年初の冷やしメニューに箸が止まらず、すぐに平らげた五郎。さらに追加で頼んだ品々が届く。
蒸されてうま味が凝縮した「アボカドのセイロ蒸し」中華のうま味要素を存分に含んだ「中華茶碗蒸し」に感動する五郎。
テレのパンチ力と山椒のうま味が箸を進める「日高四元豚の回鍋肉」「白御飯」に食欲が抑えられない五郎。
まずはアボカドをご飯にのせて味わい、最後は回鍋肉とご飯のゴールデンコンビで大満足の五郎だった。
東京都品川区五反田の揚げトウモロコシと牛ご飯
井之頭五郎(松重豊)は、五反田駅からとある梱包会社に向かった。
今日5件目にして最後のクライアント、渡辺正義(長谷川朝晴)に会うためだ。
多少早く到着すると、渡辺は大慌てで五郎を死角に追いやり、また渡辺の妻は、義母を奥の部屋へ追いやる。五郎は訳が分からない。
一段落すると、渡辺は五郎に詫びた。
今回五郎に依頼したのは、母への誕生日プレゼントだった。
それを母に気づかれたくなくて、慌ててしまったのだという。
いい夫婦だなあ、と五郎はしみじみする。
仕事を終え、目黒川の流れを眺めていたら、腹が減った。
五郎が川沿いを歩き進めると、「ふれあい飲食店街」という看板が目に留まった。
吹き抜けのビルの一階と二階が飲食店街になっているようだ。
看板をくまなく見る。飲み屋が大半だが、その中に「食堂とだか」を発見する。ドアのガラス部分にカーテンがかかっていて店内が見えない。
頭の中に居酒屋疑惑が浮上し不安になるも、思い切ってドアを開けた。
店内は変則L字カウンターになっていて、「食堂飲み屋だったか?」と一瞬後悔するが、マスター(ムロツヨシ)から注文を書く紙を渡されるまま、メニュー選びに入る。
壁のメニューを見ているうちに、メニューの面白さに惹かれていった。
「子持ち昆布フライタルタル」など、変わったメニューに悩みつつも注文を書き込んでいく。
お通しに「たこときゅうりの塩昆布」、他「ウニ・オン・ザ・煮玉子」、「胡麻豆腐とトマトの揚げだし」、そして「揚げトウモロコシ」「キンキと茄子の包み焼き」を注文。
さらに「牛ご飯」と「体に良いおみそ汁」も加えた。
焼き加減が絶妙な牛肉とワサビが乗った御飯はネギと大葉が効いておりタレも絶品。
ラッキョウが入った一風変わった味噌汁も最高で、大満足の五郎だった。
孤独のグルメ Season5(2015)
※タイトルをタップするとあらすじが読めます。
神奈川県川崎市稲田堤のガーリックハラミとサムギョプサル
南武線稲田堤駅から出ると、雨だった。五郎(松重豊)は地図を見ながら歩く。
小太り、ではなくかなり太った女性(頼経明子)に突進されそうになりちょい焦るが、無事クライアントのふとん店の佐古田(寺田濃)のところに到着。
佐古田は娘の嫁入り道具をヨーロッパ製で揃えたいという。
美しいお嬢さんがお茶を出してくれた。
思わず「素敵なお嬢さんじゃないですか」というと、彼女はただのバイトさんで、うちの娘はコレ、と娘の小波の写真を見せられたら、なんとあのおデブちゃんだった。
とんだドッキリに逃げるようにふとん店を後にした五郎。
その後腹がすいて店を探すが、途中でまた小波に出会う。
倒れた子供を助けたりして、なんともいい娘だった。
引き続き店を探していると、「炭火焼肉 寿苑」の看板が目に入る。入り口はなんとも豪快に、扉が外されていた。
オモニ(西尾まり)に勧められるまま席に座る五郎。
ガーリックハラミとタン塩、ライスとウーロン茶、キムチを頼む。
オモニはスーパー銭湯の話が止まらない。それを聞き流しつつ、肉を待つ。
やがて次々に出される肉を焼き、堪能する五郎。
その後サムギョプサルと上カルビを追加する。
かなりの量だがあまりの旨さにご飯と共にかき込む。なぜか塩辛まで出してくれたが、これがまた旨い。
最後は常連さんが持ってきてくれた梨まで頂き、五郎は大満足して店を後にしたのだった。
江東区清澄白河のポパイベーコンとサンマクンセイ刺
清澄白河駅から出てくると、井之頭五郎(松重豊)は大きなため息をついた。
このところ仕事のドタキャンが続いている。
ハンカチを忘れ、みやげ屋に入る。手ぬぐいを一つ取ると、福だるまの絵。
「このだるま、きっと、持ってくる…」
その後、今日の仕事先の深川江戸資料館で田島(佐戸井けん太)と会う。
仕事はスイスイと決まった。やっぱりだるまが持ってきたのかも、などと思っていると、腹が減った。
深川江戸資料館通り商店街を歩いていると、「居酒屋だるま」の暖簾が目に止まった。中に入ると、常連のようなたくさんの客の熱気に一瞬圧倒される五郎。
店員のスーさん(浅野温子)に案内されるままコの字型のカウンター席に座る。
とにかく短冊(メニュー)が多い。
かなり迷いつつも、ポパイベーコン、サンマクンセイ刺と煮込み、ご飯に味噌汁、ウーロン茶を頼む。
その間も次々に客がやってくると、ちょっとずつ席を詰めて行き、店は満杯だ。
その時向かいの客に「グラタン」と出てきたものは、なぜか見慣れた「チン」だった。
店でも評判のポパイベーコンらを堪能する傍、洋食から鍋まで何でもある店のメニューの無軌道さに驚きつつ、五郎もそれに乗って、オニオンロールパンを追加する。
なぜがきゅうりが添えてあったが、ときに煮込みにつけたりしておいしく頂いた。
だるまのおかげで良い一日に変わった五郎だった。
杉並区西荻窪のラム肉のハンバーグと野菜のクスクス
中央線西荻窪の駅を出てくる井之頭五郎(松重豊)。先輩(角田信郎)に呼ばれたのだ。
飲み屋が並ぶ路地を歩いていて、昔よくこの辺りに呼び出されたことをふと思い出していると、なんと目の前で先輩が昼間から飲んでいた。
「どうだお前も一杯」と飲めないのを分かっているのに勧める先輩とそこを後にし、ペルシャ絨毯屋に向かうと婚約者の幸子(甲斐まり恵)を紹介されるが、幸子は傍に先輩を連れて行き、「なんで二人が暮らす家のことを他人に意見聞こうとするのよ」と小言を言っている。
五郎は空気を読み、一声かけてそそくさとその場を去った。
妙な気を使って腹が減った五郎は店を探す。
飲み屋街を抜けて線路脇の道を歩いていくと、赤い国旗があるお店が。
引き寄せられるようにいくと、「tam tamu」というモロッコ料理の店だった。
「独自の食文化・・ヘルシーかつ食欲をそそる料理・・いいじゃないか」と入る。
見慣れない料理名に戸惑いながらも、ハリラスープのハーフサイズと、卵のブリックとラム肉のハンバーグ、野菜のクスクスを頼む。飲み物はミントティーを頼むと、店主の女性(伊藤かずえ)に砂糖を入れることを勧められ試すことに。
店員は店長一人。店内は狭めなものの予約客が次々にやってきて心配する五郎だが、入れ替わり立ち代り二人の姉妹がやってきて店を手伝う姿を見て安心する。
続々料理がやってくる。
ブリックにレモンをかけナイフで真ん中を割ると中からジワーッと卵の黄身が流れ出し、勧められるまま手で頬張る。
野菜のクスクスは途中ハリッサを混ぜて食べてみると後から刺激がやってきてなんとも言えない。
すべて堪能、満足して帰路につく五郎だった。
台湾宜蘭県羅東の三星葱の肉炒めと豚肉の紅麹揚げ
その日、井之頭五郎(松重豊)は得意客の山村(竜雷太)に商談で呼ばれたが、なぜか山村が明日からの初台湾出張のことを知っていた。
友人の滝山が漏らしたのだった。ついでに宜蘭の三星郷という町で働きながら農業生産学の勉強をしている孫の貴子(大久保麻梨子)に届け物をお願いされる。
初台湾。ちょっとわくわくしつつ独りバスに乗り羅東駅でタクシーに乗り継ぎ「青葱文化館」へ。
葱餡餅を食べながら待っていると、やがて貴子が現れた。
心のこもった微妙なプレゼント(手作り楊枝入れ)を無事渡すと、急に腹が減った。今夜の宿舎のある礁渓温泉への帰り道、羅東に寄ると、店を探す。
「海鮮熱炒100元」と書いてある看板が目に入った。
入り口横のメニューに「三星葱」という文字、店の中に家族客…ここに決めた。
大衆食堂のようなその店の丸テーブルに一人座るが、テーブルのどこを探してもメニューがない。
言葉は分からないが店長(揚雲玉)のジェスチャーに導かれ、店先のボードに書かれているメニューを見る。
文字の意味が良くわからないが何とか「三星葱の肉炒め」「赤糟排骨」「炒飯」を頼む五郎。
その後海鮮を頼んでいないことに気づき、蛤のスープとイカを追加。
かなりの量を頼んでしまったことを心配した店長とお客の女性二人(NUENUEとRIA(ウェザーガールズ))が裏で相談し、配慮で少し小さ目のお皿でさりげなく出してくれた。
そんなことには気づかず、五郎は初台湾の味を噛みしめる。
全て食べつくして満足するのだった。
台湾台北市永楽市場の鶏肉飯と乾麺
礁渓温泉のホテルを出た井之頭五郎(松重豊)は、アランから頼まれた、フランスで行われるアジア物産イベントの台湾工芸品リサーチのため、国立伝統芸術文化センターへ向かった。
そこは、昔の台湾の街並みが広がっていた。
筆や茶器を見た後、何やら赤い小さなものが串刺しになっているお菓子が売っているのを見つけ、一本買ってかぶりついてみる。
なんとトマトが飴でコーティングされていた。うまかった。
喉が渇いた五郎が茶館でお茶を飲んでいると、リュックを背負った男性・劉真一(水間ロン)が話しかけてきた。
台湾雑貨のバイヤーをやっているのだという。五郎は真一に迪化街を勧められ、行ってみることにした。
迪化街は歴史を感じる問屋街だった。
「漢方の匂い・・異国情緒・・」カラスミ屋の前を通った途端、お腹が空いてきて、店を探すことに。
店員に勧められるまま、永楽市場広場の「永楽小乞」に入る。
隣の席のメニューを参考にしながら、「鶏肉飯」と「おかず盛り合わせ」を頼む。
いわば台湾ぶっかけご飯と野菜、煮玉子などの美味しさに感動する五郎だが…。
まだ食える。店の手前が屋台のようになっている「原味肉飯魯肉飯」という店に入ってみる。
「乾麺」と勇気を出して「下水湯」を頼んでみるが、両方とも優しく美味だった。
「これで、うまいスイーツがあれば・・・」ショーケースのある「古早味豆花」という店を見つける。豆腐スイーツの店だった。
店員が何を言っているかわからないものの適当に頷き、「豆花」のトッピングが完了。
出てきたものを店内のテーブルに運ぶと、斜め向かいの席で中年男性・伍郎(ウィンストン・チャオ)が同じようなスイーツを食べている。
甘すぎず冷たくて美味しかった。伍郎が先に食べ終わり席を立った時に目があった。
笑顔で何か言われたが意味がよくわからず、豆花を食べ続ける五郎だった。
東京都目黒区大岡山の九絵定食となめろう冷茶漬け
「今日の仕事は決まればでかそうだし、なんか今日はいいことありそうな気がする…」明るく大岡山駅から出てくる井之頭五郎(松重豊)。
KYアフェリエイトプロダクツは、ここ大岡山支店も六本木に移転するため、五郎にインテリア全てのコーディネートを頼みたいという。
かなり儲かっているらしい。
しかし五郎がイメージやコンセプトを聞いても、代表取締役の八代圭祐(堀部圭亮)は、一千万くらいかけてやってくれればどうでもいいというだけだ。
適当にやってくれればいい、というだけの八代にムッときた五郎は、美味しい仕事を断ってしまう。
こういう時は美味しいモンを食いたいだけ食うに限る。
店を探す五郎の目に「漁師料理」の文字が飛び込んでくる。
美味い魚でご飯パクパク味噌汁ズルズル…いいじゃないか。
店に入るとカウンター席に通された。大将(片桐竜次)がカツオ一匹を出してきて、五郎の目の前でテキパキとさばき始めると期待度が急上昇。
迷った末に、周囲の客が次々に頼んでいく九絵定食を頼んだ。
客の注文がどんどん入り大将は大忙し。
それを嘆くと奥さんのみゆき(鷲尾真知子)に「忙しいのは有難いこと〜」とハッパをかけられる。
やがてみゆきが定食を運んできた。
刺身はかんぱち、ひらめ、サーモン、マグロ。煮付けはマグロのカマ。添えられた大根は味を変えてあるという。
さらにサラダ、味噌汁とご飯でわしわし食べる。
思わず「旨い」と声に出してしまう。
ご飯のお代わりを、と思った時に、「なめろう冷茶漬け」を頼む声。
興味を持った五郎も頼んでみる。
ご飯にかつおのなめろうをのせて、冷たい味噌汁をじゃぶじゃぶかけて食べる。
これがまた旨かった。大きな仕事を蹴ったモヤモヤがすっかり吹っ飛んだ五郎だった。
東京都世田谷区千歳船橋のラム肩ロースとラムチョップ
井之頭五郎は最近忙しい。忙しいのは有難いもののちょっと疲れを感じていた。
「なんかパワー系なもの、入れたいなあ…」そんなことを思いながら、知り合いの妹、ヨガインストラクター・斎藤玲(浅見れいな)のいる文化教室へ。
今度初めて持つ自分のヨガスタジオの内装を五郎に頼みたいという。嬉しそうな玲を祝福する五郎だった。
帰り際、疲れが取れるポーズを教えられた。
帰り道でひっそりやってみると、腹が減った。
住宅街を歩いていてジンギスカンの看板を見つける。三角形に近い建物は二方向に入り口がある。
「なんか凄いつくりだな…」
店に入り、店長(川野直輝)に案内されカウンター席に座ると、そこには独りでジンギスカンをしている常連たちがいた。
常連の吉田(ミッキー・カーチス)の前に「羊のペコリーノチーズ」なるものが登場。
吉田は「これ以上、ワインに合うツマミはないね」と、ワイン片手にジンギスカン鍋でそれを焼いている。
五郎はおすすめAセットとせせり、ライスの並、ウーロン茶を頼む。
ロースと玉ねぎはタレ、ランプはクミン塩で食べるよう店長に勧められてやってみると、とにかく旨い。
止まらなくなった五郎は、ラムチョップと旨口くちロースタレ、羊の薬膳スープ、それにご飯のお替りも頼んでしまう。
ラムチョップをいつまでもしゃぶり尽くし、大満足。疲れを忘れた五郎だった。
東京都渋谷区代々木上原のエマダツィとパクシャパ
今日は友人の滝山から紹介された客、内田さんのところに納品に行く。
井之頭五郎(松重豊)が「base works」という看板の店に入っていくと、内山さんの妻(横山めぐみ)が待っていた。
お茶を出してくれるのだが、なんだか雰囲気が違う。目がうるんでいるというか…。
居づらくなった五郎がそそくさと帰ろうとすると、玄関先でピンクの封筒を渡された。
ラブレター!?ドキッとする五郎。
店から離れたところで封を開けてみるが…内容は滝山からの仕事の依頼だった。
子供のような悪戯に頭に血が上りつつも、指定の尾崎畳店へ。
尾崎(石井愃一)は外国製の自転車を探していた。意外と値が張る。
「これで話がまとまったら滝山の手柄になるわけだが…」悶々としていたが、やがて藺草の匂いで気持ちが清々してくる。
細い路地を歩いていたら腹がすいた。
店を探し始めると、全体赤系の外観の店が目に留まった。
入り口の看板に「ブータン料理」とある。
イメージが全くわかないまま、その「ガテモタブン」という店に入りメニューを見る。
「ブータン料理は世界一トウガラシを使う料理」という文字。
メニュー名はカタカナでちんぷんかんぷんだが、日本語の説明がある。
しかし五郎が呼んだメニューの説明書き全てにトウガラシが入っていて驚愕。
悩んだ結果、ブータンの王道と思われる、ホゲ、モモ、エマダツィとごはん、そしてツェリンマ茶を選んだ。
モモ(ブータン式蒸し餃子)にエヅェ(トウガラシを玉葱で炒めたもの)を乗せて食べる。
噛むほどに肉汁が出て美味しい。
その後もホゲ(チーズたっぷりの生野菜)のピリピリ感、エマダツィ(トウガラシとチーズ)とごはん(白米と赤米のミックス)で辛さのマシンガンパンチをもろに受けて、上機嫌になる五郎だった。
千葉県いすみ市大原のブタ肉塩焼きライスとミックスフライ
「・・・漁港の匂い・・・空気・・・声・・・活気・・・」
千葉の大原漁港で哀愁に浸る井之頭五郎(松重豊)。
販売所で伊勢海老が隣の食堂で食べられると勧められそそられるが、まずは仕事と断念し大原駅に戻り、冷凍みかんを買っていすみ鉄道に乗り込んだ。
今回五郎は、移住者お試し用住居の内装トータルコーディネートをお願いされていた。
市職員の山崎(塚地武雅)に国吉駅で迎えられ、ログハウスのような古民家へ。
地元育ちに完全に見えた山崎だが、実は移住組だという。
生まれも育ちも東京は渋谷、未だに都会っぽさが抜けない、と自分で言うのだが…「でも、ほんと移ってきて良かったですよ。凄く体調がよくなったし、何といっても食べ物が旨い!」
その言葉に突如お腹がすいてくる五郎。
急ぎ仕事をすませると大原駅に戻り、海鮮が食べられる店を探すがなかなか見つからない。
その時ふと「いすみ産豚肉」という看板が目に入る。社長が店番をしていた。
ショーケースに『いすみ産 豚こま』のPOP。
「・・・いすみ豚・・・でも今の俺にはアウトオブ眼中だ・・・」そんなことを思うが、隣にある『大衆食堂』の暖簾が目に入った。
海鮮はなさそうなものの、空腹が限界に達していた五郎は意を決してその店に入る。
年配の男性店員がしている長めの金のネックレスが気になりつつ、ブタ肉塩焼ライスの上とイカとメンチのミックスフライを頼む。
もはやステーキと言ってもいいその厚さと旨さに感動する五郎だった。
東京都江東区亀戸の純レバ丼
師走の忙しい時に五郎は腰を痛めてしまい、何と3日も入院している。
仕事が頭から離れずベッドで手帳を広げていると、夕食を運んできた看護師(須藤温子)に止められた。
三度の食事だけが楽しみな五郎だが、病院食はやっぱり味が薄くパンチがない。
心で文句を言いながらも完食すると、様子を見に来た医師(北村有起哉)が突然「井之頭さんは餃子お好きですか?」と、美味しい餃子の食べ方(酢、胡椒とラー油)をとうとうと話し出す。
深夜、餃子が頭から離れず眠れない五郎が廊下を歩いていると、入院している若い男(碓井将大)が携帯で「塩辛」の差し入れを頼んでいた。
「塩辛」を連呼するその男の声を聴いていてさらに悶々とするのだった。
寝不足のまま翌日退院した五郎。
快復のお礼もかねて亀戸天満宮にお詣りしようとした途端、突然腹が減った。
「やんちゃなメシをがつがつ食いたい気分…」そんな時ラーメンの暖簾が見え、思わず入り、カウンターに座る。
まずは餃子を頼む。
その後店の壁に貼られたメニューを確認していて「純レバ丼」という文字を見つけた五郎。
なんだこれは?と頭をひねっていると、若いカップルが入ってきて2人して純レバ丼を頼んだ。
五郎もすかさず乗っかって注文してみる。
やがて昨夜夢にまで見た餃子がやって来た。
酢と胡椒、ラー油で食べて満足。間もなく刻んだ長ネギの山の皿がやって来たと思ったら、なんとそれが純レバ丼だった。
カップルが自撮り棒でネギの山の純レバ丼と写真を撮っているのを横目で睨みつつも、やんちゃな純レバ丼を堪能する五郎だった。
埼玉県越谷市せんげん台のカキのムニエルとアメリカンソースのオムライス
井之頭五郎(松重豊)が東武伊勢崎線のせんげん台駅を降りてくると、「かすかべ湯元温泉」の看板が目に入る。
ここは温泉街なのか?と思うも周囲を見渡しても温泉らしき建物はない。
走っている自転車が多いなあと思いながら、住宅街を歩いていく五郎。3階建てというヒントで、普通の住宅に見える洋食店に間違って入りそうになったりと少々迷いながらも、本日のクライアントのカラオケスナックへたどり着いた。
「ここ、温泉街じゃないから」ママ(YOU)が五郎の心を見透かしたように言い当て、ドキッとする。
その後もいちいち五郎のことを言い当てるので気味悪くなってきた。
しかし五郎が商品リストを見せると、一番のお薦めを「この三つ目でしょ?」と指したがそれは間違えだった。やっぱり単なる感だとほっとする五郎。
カラオケ店を出るとお腹がすいた五郎は、先ほど見つけた洋食屋の看板文字「シチュー」を思い出した。
素通りしそうなおとなしすぎる外観だが、何とか見つけて「厨Sawa」という店に入ると、そこは「美味しそう」という歓喜の声が舞っていた。
五郎はどれも美味しそうなメニューに迷うが、周囲が食べているものも確認し、カキのムニエル、アメリカンソースのオムライス、ブルスケッタにお酢のドリンクの水割りを注文する。
やがてお酢のドリンク、ブルスケッタがやって来て堪能していると、周囲のお客たちにもビーフシチュー、トマトシチュー、ドリアなど、どれも美味しそうなものが続々登場。
クリームシチューにはなんと醤油を一垂らしすると美味しいとお店のお母さん(重田千穂子)と息子さん(前野朋哉)に勧められ、試した客が美味しいと唸った。
そんな時カキのムニエルが運ばれてきた。
「この香り!ヤバすぎるっしょ・・・」焦がしバターのソースの香りがどうにも堪らない。
レモンを絞りカキを食べつくすと、パンを注文し、ソースに付けてきれいに食べる。
その後、アメリカンソースのオムライスが登場。
「海のない埼玉で、よもやこんなに美味しいシーフードランチが出来るとは・・・」五郎はご飯を食べ終わると、またもパンをソースに付けて食べ、あまりの美味しさにお皿をピッカピカにしてしまった。
周囲がデザートを頼んでいるのに載せられ五郎も自家製ババロアまで頼み完食。
ひっそりとした佇まいの店に隠された美味しさに、たまげた五郎だった。
東京都豊島区西巣鴨の一人すき焼き
西巣鴨の駅近くの不動産屋さんに来た井之頭五郎(松重豊)。
クライアント森田さんの依頼で、貸店舗の内見に来たのだ。
自分が借りるのでもないのになぜかエントリーシートに記入させられていると、それを覗いた不動産屋さんの社長(土屋伸之)が「いのあたまさん」と読んだ。
五郎が訂正しようとすると、男性社員(塙宣之)が「いのずさんですよ」それをまた訂正しようとした途端、女性社員がすかさず「いのとうさんですよ」という。
名前の読みを間違えられたことのない五郎は、微妙な気分になる。
無事内見を終え商店街を歩いていた五郎は、無性に腹が減った。
不動産屋さんに鍵を返しに行くと、「すきやきしゃぶしゃぶ」の看板を見つけ、心を決めて入る。
するとそこにはカウンターがUの字形の不思議な空間が広がっていた。
若女将(富田靖子)に渡されたメニューの中から、五郎は思い切って「上州すきやき定食」を選ぶ。
やがて定食のセットが運ばれてきた。
周囲を見回すとすきやきを食べている客がいない中独りもうもうと湯気を上げ、霜降り肉をしゃぶしゃぶする五郎。
定食には、豚肉まで入った味噌汁、ご飯、漬物があり、それぞれ美味しく頂く。
卵を追加して鍋の中の牛肉や野菜たちを堪能、最後は牛肉のせ贅沢卵がけご飯にして全て食べ、さらにうどんを入れ卵でとじて食べ尽くした。
食後のアイスコーヒーまで飲んで大満足、一人忘年会を終えた五郎だった。
孤独のグルメ Season4(2014)
※タイトルをタップするとあらすじが読めます。
東京都清瀬市のもやしと肉のピリ辛イタメ
五郎(松重豊)は西武池袋線の清瀬駅に降り立った。
商店街に入ると、さっそく焼鳥を焼いている音に気づき振り返る。
「・・な~んかいいんじゃないの・・」
その時大橋幸三(志賀廣太郎)から電話があり、待ち合わせ場所がなぜか雀荘にかわる。
看板には「健康マージャン」とあるのだが、大橋がまさかの大負けする光景を目にし、ちっとも健康じゃない気分の五郎。
その後大橋の店メガネサロンにて、五郎的には問題なく仕事をこなすとお腹がすいてきた。
駅の近くまで戻ると、店構えにぐっと来た「みゆき食堂」に入る。
思ったより広い店内にひるむ五郎だが、それ以上に壁に並んだ短冊の多さにひるむ。
客も、独り酒を飲みながら食事する老人、ガテン系、初老のカップルと強烈だ。
メニューの多さに悩みつつも、お店のお母さん(ふせえり)に「もやしと肉のピリ辛イタメ」「味噌にんにく唐辛子入り」「ジャンボ餃子のハーフ」そしてご飯と味噌汁を頼む。
間違いないその味を堪能しているが、隣の客につられて「やきとり」まで追加してしまう五郎だった。
中央区銀座の韓国風天ぷらと参鶏湯ラーメン
五郎(松重豊)は久々に銀座にやって来た。
どんどん変わる街並みに戸惑いつつ、知り合いの笹川仁美(広岡由里子)がベトナム写真展を行うギャラリーを尋ねる。
どら焼きをお土産に持って来たものの、ケーキの方が良かったんじゃないかなどと心配していたが、喜ぶ顔にほっとする。
久しぶりに銀ブラと決め込む五郎。
「三徳堂」の前を通りかかると台湾スイーツとお茶のメニュー、そして「中、涼しいですよ」の声につられ店内へ。
台湾仙草と天才花茶を所望、ジャスミンの香りにほっとする。
その後も銀座の路地を思うままに歩いていると突然腹が減った。
久しぶりで感が鈍っている五郎が入ったのは韓国料理の小さなお店「なじみ亭」。
店内は数名でいっぱいになるほどの狭さで、オモニ(柴田理恵)に勧められるまま、五郎は店先のテーブルに。
参鶏湯ラーメンを今日の王将として〆に頼み、日替わり小皿料理の中から韓国風の天ぷら、鱈の餃子、イカとソーメンの旨辛炒め、チャプチェ、韓国風のり巻き、ボッサムキムチを注文。
それぞれ一人分に分けてもらう。
凄い量をすべて食べきり満足の五郎だった。
寒川県足柄下郡箱根町のステーキ丼
井之頭五郎(松重豊)はこの日、箱根登山鉄道を宮ノ下で下車した。
すっかり夏の山々に気分を良くした時、『いのしし注意』の看板が目に入る。
あまり気にせず、目的地へ。「ならやギャラリー」はカフェの2階だった。
店主(土井よしお)と話をし、カフェでコーヒーと「ならやん(ごまあん)」を食して満足の五郎。
今回の仕事もうまくいく手ごたえを感じる。
せっかくだからと地図を片手に「ノスタルジック散策路」をぶらつくことに。
思いのほか狭い道に迷いそうになりつつ楽しむ五郎だが、人気のない林がガサリと音を立てると、いのししかと体に似合わずおののくのだった。
お腹がすいた五郎が選んだのは地図では一番近いはずの「いろり家」。
なかなか見つからないが何とか探しあて、たどり着く。
そこでなんと足柄牛の「ステーキ丼」を所望。
ほか、旬野菜のゴマ和え、ワカサギの南蛮漬けも頼む。
アワビ丼にも惹かれたが…独りの五郎には無理で、いつものごとく独りの自由を謳歌するのだった。
東京都八王子市小宮町のヒレカルビとロースすき焼き風
JR八高線の小宮駅に降り立つ五郎(松重豊)。
駅前にお店が何もないことにしばし驚く。
約束の場所で谷村悠哉(野間口徹)と落ち合うと、リフォームを頼まれている空き店舗に向かった。
打ち合わせをしていると、谷村の奥さんがお弁当を持ってやってきた。
中身は牛のロースにカルビと豪勢だった。
ラブラブな感じで美味しそうに食べる悠哉を見ていたら、無性に腹が減ってくる五郎。
必死に店を探し、ぽつんと立っている「大幸園」という焼肉店を見つけ赤いのれんをくぐると、女将(円城寺あや)とアルバイトの篠(小宮有紗)が出迎えた。
中はにぎわっており、なかなか人気店らしかった。
予約の札の置いてある席もあり、期待に胸が膨らむ五郎。
隣の席のガテン系たちが食べているのにつられ、豚足と、上ロースと生玉子のセット(ロースすき焼き風)と、ヒレカルビ、味ネギ、白いご飯を頼むのだが・・・。
愛知県知多郡日間賀島のしらすの天ぷらとたこめし
五郎(松重豊)は愛知県の師崎港フェリー乗り場まではるばる、クライアントの山下氏への品を届けにやって来たが、山下はいなかった。
うっかり忘れてそこから10分ほどの日間賀島の事務所に行ってしまったという。
夕方まで時間があるため、島へ渡ることを決意し、五郎はフェリーに乗る。
到着してみると、山下はまた別場所へ行ってしまったあとだった。
タクシーで追い駆けようとするが、この島にはタクシーはなし。
貸自転車で山下の後を追う五郎。
途中で目についた「キッチンBarca」で焼きだこを食べたりしながら島中を捜しまわり、やっと日間賀観光ホテルで山下(徳井優)を捕まえると、やっと頼まれた品を渡した。
ほっとした五郎は急に腹が減り、港の目の前にある食堂「乙姫」に入る。
赤車海老、大あさり焼き、しらす天ぷら、そしてたこめしまで食べ、海の幸を満喫してご満悦の五郎だった。
東京都江東区木場のチーズクルチャとラムミントカレー
井之頭五郎(松重豊)が東西線木場駅から出てくると、小雨だった。
橋の向こうのフラワーショップでは女性店長井沢由香里(笛木優子)がかいがいしく働いている。その店に向かう。
五郎は由香里から、シングルマザーの集まるイベントがあり、そこでお花と一緒に渡すプレゼントを探してほしいと頼まれる。
引き受けたものの、独り者の五郎は何を提案していいのか…悩んでいるといつものごとくお腹がすいてきた。
そんな五郎の目の前に「タンドールバル カマルプール」という文字が入ってきた。
そしてたまらない匂いも…。
空腹時のカレーの魔力に抗えず、五郎は自然と扉に手を伸ばす。
少々イケメンの店主(山中崇)に「ご予約のお客様ですか?」と聞かれ、予約が必要だったのかと少々たじろぐが、無事カウンター席に通された。
メニューにある名前が分からず少々もたつくものの、「ブナオイスター」「チーズクルチャ」「タンドリーベジ」「ラムミントカレー」そして「マンゴーラッシー」を無事注文する。
初めての味に驚きつつも、真夏の魔性のカレーの虜になる五郎だった。
台東区鳥越の明太クリームパスタとかつサンド
井之頭五郎(松重豊)が大江戸線御徒町駅から出てくる。
今回のクライアント酒井(東地宏樹)から連絡があり、約束の場所がなぜか鳥越神社に変更になった。
趣味のモデルガンを購入したが、奥さんに見つかるとまずいらしい。
お気に入りを手に入れ有頂天な酒井と別れ、ちょっと歩くと「おかず横町」に出た。
懐かしい雰囲気に思わず、明日の朝食のおかずにと、漬け物とかぼちゃの煮物を購入する。と、おなががすいた。
店を探そうとしたら、ふと目の前に「ちいさな居酒や まめぞ」を発見。
メニューの多様さにも惹かれ入ってみる。
中では居酒屋らしくすでに3名が宴会中。
店名にふさわしい感じの主人(小日向文世)と奥さん(西田尚美)に、カウンター席に迎えられた五郎。
いろいろなメニューがあって迷うものの、本格的な「生ハム」のハーフ、「せんちゃんサラダ」「明太クリームパスタ」「にぎす干し」それにお土産にと思った「名物かつサンド」まであまりに美味しくて食べきってしまい、主人と奥さんにびっくりされる五郎だった。
杉並区阿佐ヶ谷のオックステールスープとアサイーボウル
井之頭五郎(松重豊)は今日の仕事場のあるJR阿佐ヶ谷駅に降り立つ。
パールセンター商店街・ゴールド街・ダイヤ街・スターロードなどの看板にちょっと圧倒される。
ふと通りかかった駄菓子屋「やなぎや」の店頭の10円ゲームで遊ぶ子供を見たら興味が湧き、思わずやってみるが、結果はさんざん。
なんとか小さな「きな粉バー」一本をゲットしたところでやめるが、約束の時間に遅れそうになり焦る。
なんとか約束の時間にビリヤード場「Roots」に到着。
支配人の石川(和田聰宏)に、頼まれていたカウンターバーに必要な品リストを見せると、石川はかなり迷っている。
その間ふと五郎はビリヤード台に目をやった。スコーンときれいに落ちる球、球…。
それらを見ていたら急にお腹がすいてしまい、五郎はそそくさとその場をまとめて失礼する。
ギラギラと照りつける太陽の下、街をさまよう五郎。
やがてふと「ハワイ」の文字を見つけた。
「ヨーホーズカフェ」はブルーを基調とした清々しい雰囲気。
ドアを開けるとアロハ姿の主人(寺島進)と奥さん(堀内敬子)に明るく迎えられた。
女性客ばかりの店内にひるまないよう気を付けながら、「アイスコーヒー」「枝豆ガーリック」「モチコチキン」「オックステールスープandライス」「アサイーボウル」を頼む。
ハワイ好きのご主人から説明を受けたり女性たちの話し声を聞きながら、楽しく寛ぎ、美味しく完食する五郎だった。
渋谷区神宮前の毛沢東スペアリブと黒チャーハン
井之頭五郎(松重豊)は外苑
前近くのカフェで、友人の滝山(村田雄浩)と会う約束をしていたのだが、30分待っても来ない。
イライラし出したその時、滝山が明るくやって来た。
バナナのトッピングのパンケーキととコーラを余裕で頼んだりしつつも、五郎に上客の仕事をいくつも紹介してくれた。なんとも食えないやつだった。
その後、神宮球場近辺を歩いていると、甥っ子の太の応援に昔、野球場に行った事をふと思い出す。
あまりに暑く、近くに座っていたオヤジ(丹古母鬼馬二)がシャツを脱いだのにつられて五郎も上半身裸になって応援したこと、そして炎天下でウインナーカレーを食べたことも思い出した。
するといつものごとくお腹がすいた五郎は、なにか熱いものを入れたくなった。
ふと「家庭料理鉄板中華」の看板が目に留まった。鉄板…?店内に入ると、気さくな店主(モロ師岡)が五郎を招き入れた。
五郎は、10時間も蒸して骨まで食べられるという「蒸し鶏」、「天使の海老ロンジン茶炒め」、「スペアリブの湖南風炒め」通称、毛沢東スペアリブ、シメに「黒チャーハン」「麻辣湯」まで頼み、熱い時間を過ごす。
店主が不敵な笑みを浮かべ、そんな五郎を見ていた。
江東区枝川のハムエッグ定食とカツ皿
いつも急発注をする顧客から、今日もまた突然ワイングラスの注文が入った。
しかも2時間後までに届けてほしいと言われ、大慌てで愛車で倉庫へ向かう井之頭五郎(松重豊)。
枝川の倉庫を探すと商品が見つかり、なんとか時間までに届ける。
その後荒しまくってしまった倉庫整理のため、蒸し風呂のように暑い倉庫で段ボール等と戦っていると、倉庫の管理人・川本(笹野高史)がスイカと塩を持ってきてくれた。
「ウマイ!」久しぶりに塩をかけて食べるスイカになにか懐かしさを覚える五郎。
そんな五郎を優しく見ている川本。
「…ボチボチが一番だよ。忙しすぎてもロクなことないからね…。女にモテすぎる奴も、金持ち過ぎる奴もダメ。だって腹立つでしょ?」なんて会話を楽しくしみじみとしたり。
その後また倉庫整理を始めるもののお腹がすきだし、先ほど通りかかった一軒の店「アトム」のことが気になりだす五郎。
いったん休んでその店の偵察に乗り出す。
なんともごつい感じの主人(藤原喜明)に案内され店内を見回すと、客はタクシー運転手ばかりだった。
いろいろな品があり相当悩んだ挙句、「ハムエッグとカツ皿にご飯」「奴豆腐」「ほうれん草のおひたし」を注文する五郎。
料理ができると厨房と店内を非常に不思議な動きをして行ったり来たりする主人を見て五郎はのけぞる。
しかし出て来た料理は慣れ親しんだような、とても嬉しい味ばかり。
忘れていた小さなシアワセを取り戻した気分の五郎だった。
大田区蒲田の海老の生春巻きととりおこわ
井之頭五郎(松重豊)は久々蒲田駅にあるとある事務所に向かう。
到着すると今日のクライアントの社長がまだ出先から帰っていなかった。
応接室で待っていると、やや熟年の事務員、白鳥美麗(伊佐山ひろ子)がお茶を持ってやって来た。
「言われた通りにするなら、入社一年目の子でもできますよね…」白鳥はお茶を出した後もその場を離れず、五郎の提案書を見ては、さも正論を言っている風に難癖を付け出した。
その自信あふれる言いように、さすがに五郎も自信をなくして来た頃、やっと社長が帰って来た。
五郎は自信なさげに提案書を見せるのだが…。無事商談したら腹が減って来た。
蒲田の町を歩き回っていると、ふと「ベトナムふるさとの味」という文字が。
「そそるじゃないか…」五郎がその「THITHI」という店に入ると、お店の人もお客さんも皆ベトナム人。
まるでベトナムに来たようだった。
初めて来たのになにか懐かしい感じを受けつつ、「海老の生春巻き」「揚げ春巻き」「とりおこわ」「肉入りおもち」「タマリンドジュース」そして「ブンボーフエ(レモングラスのビーフン)」まで頼み、ベトナムの風を感じリラックス。
最後に「ベトナムコーヒー」も頼み、ゆったりとした時間に身を任せる五郎だった。
渋谷区恵比寿の海老しんじょうと焼おにぎり
井之頭五郎(松重豊)は恵比寿駅に降り立った。
えびす様の福耳に今更ながら感心しながら歩き、恵比寿神社を通りかかった時、年配の男性(石橋蓮司)が100円ライターを落とした。
「落としましたよ」と拾ってやると、「高かったんだよ」と礼を言って去っていく。
その後五郎は、ある喫茶店のマスター(小林賢太郎)と商談する。
「オブジェじゃないオブジェ」がほしい、とまた面倒なことをいう。
「コーヒーをワイングラスで飲んでもワイングラスであって、コーヒーグラスではない」「徳島県出身の香川さんがいれば、香川県出身の徳島さんもいる」などと、会話は底なし沼に…。
そのうち煙草を使った手品を始めるが…。
すっかりイラついた五郎は腹が減り、店を探す。
ある良い雰囲気の居酒屋の店先に先ほどの男性がいた。
その店「さいき」の大将(石橋蓮司)だった。
ビールぐらいならごちそうすると言われ、下戸だと白状するが、「まあいいじゃない。食ってきなよ」と引っ張られる。
入ってみると、これまた年季の入った味のある店内だった。
「ウーロン茶」はおごり、今日は「焼おにぎり」ならあるからと大将に言われ、だんだんその気になる五郎。
今日のお品書きから、今日の「お通し三品」「アジフライ」「海老しんじょう」「カブの白湯スープ」を頼み、ゆっくりじっくり味わった。
食ったら帰る。長居は無用。それが下戸の兵法、と店から出ると、大将が店前に座っていた。
「また寄ってよ」
「はい。帰ってきます」と、満足げに店を後にする五郎だった。
孤独のグルメ Season3(2013)
※タイトルをタップするとあらすじが読めます。
北区赤羽のほろほろ鳥とうな丼
井之頭五郎(松重豊)は、その日商用で「赤羽」を訪れた。
久しぶりの街。20年か?かわったなあ・・・。
『YO!YO!赤羽女子(バネジョ)』の大看板に苦笑。
今日の一人目の顧客、黒田真理子(広田レオナ)に会うため、喫茶店『プチモンド』を探す。
店に入るとかなり怪しげな黒づくめの女性が・・・まさかの黒田だった。
黒田は「パズズ」とか「アモン」いう悪魔の像がほしいというのだが・・・。
黒田を先に帰すと気分直しに「フルーツサンド」を注文し、ひと時癒される五郎だった。
次の顧客を訪ね、呉服店を訪ねると店主の南木(千本松)はおらず、何やら重い紙袋をあずけられ近くのスナックへ行かされた。
そこへ行くとママ(清水ミチコ)と南木と友人が、昼から楽しそうに飲んでいた。
注文の品と紙袋を渡す五郎。紙袋の中身は、何と重い卒業アルバムだった。
疲れを感じつつも懐かしさに町を歩く。
ふと、以前入ったうなぎ屋『まるます家』を見つけ心が揺らぐも、新規開拓と『川栄』に入り、「ほろほろの鳥の合わせ盛り」「ほろバラ串」「ほろあぶら串」「鰻のオムレツ」「ほろスープ」まで頼む五郎。
ひとりの中年男性客(石倉三郎)が白焼きと日本酒を堪能し、くぅ~。などと声を上げている。
フッ)いい気なもんだ。などと思いつつ、その美味しさについつい自分の声を上げてしまう五郎だった。
そして五郎がしめに頼んだのは「うな重」ではなく、「うな丼」だった。
神奈川県横浜市日ノ出町のチート(豚胃)のしょうが炒めとパタン
井之頭五郎(松重豊)は、その日商用で神奈川県横浜市の「日ノ出町」に降り立った。
都橋商店街をぶらぶらしていると電話が…約束の時間を間違えていたのだ!
大慌てで「横浜愛犬口頭美容学園&ウエスタンケンネル」を訪れるが、クライアントの坂上栞(遊井亮子)は遅れていて不在。
その間、犬の顔そっくりのシュークリームを出された。一瞬躊躇しつつも、がぶりと食べる。
戻ってきた栞との商談が済むと、急な坂に疲れた五郎は急に空腹を覚え、店を探し出す。
その時、「豚豚豚豚豚」の看板が目に飛び込んできた。「?」
その店「第一亭」は、中華料理の店だが、豚のホルモン料理がたくさんあった。
五郎はたくさんのメニューに迷いながらも、タンとホルモン炒めとチートのしょうが炒め、ライスを注文する。
その時常連客が入ってきた。
「とりあえずチートとビール」「それと、むし鶏」「あとパタンね」
流れるような注文に聞き入る五郎だったが、「パタンってなんだろう…」
そのうち注文した料理が出てきて、独り堪能する五郎だったが…
ふと気付くと、周囲でパタンを注文する人が続出している。
思わず五郎も注文するが、どうやらニンニクいっぱいのまかない料理から来た裏メニューらしかった。
常連客が言った。「明後日まで残っゃうよ~」
明後日まで仕事にならない五郎だった。
静岡県賀茂郡河津町の生ワサビ付わさび丼
「…いいなあ。…久しぶりに、目のレンズ、超ワイド…」
商用で伊豆にやってきた五郎(松重豊)だが、その自然に癒される。
「国民宿舎かわづ」で、女性従業員(真下有紀)に導かれ中に入る。
「テルリ~ン!」
彼女の声にそのほうを見ると、テルリン(義輝)がいた。
五郎が商品のパイプを並べると、テルリンが手に取りゆっくりとみる。
「今の世の中、便利な方ばかりに進んじゃって…悪いこっちゃないんですが、便利さにばかり頼ってると、心をどこかに置き忘れちゃうんじゃないかと思って…」
テルリンの言葉にうなづく五郎だった。
その後「七滝茶屋」に入り、元気なおばちゃん三人組を横目で観察しながら「クラッシュドストロベリー」を食べる。
せっかくなのでと滝の方にぶらりとする五郎だが、お腹がすいてきた。
わさびののぼりの立っている「かどや」に入ると、「生ワサビ付わさび丼」を頼むのだった。
文京区江戸川橋の魚屋さんの銀ダラ西京焼き
なんと江戸川橋初の五郎(松重豊)。
交叉点を行き、神田川を渡る。やがて「平井碁盤店」に。
商談をしているうちに、いつの間にか主人(蛭子能収)は五郎にお見合いを執拗に進め出す。
なんとか逃れて店を出ると、そこには商店街が。気分直しにふらっとする五郎。
子育て地蔵尊をお参りしたり、本手焼煎餅「喜作」を覗いてみたり。
煎餅を食べていると無性にお腹が剥いてきて、「食事処・居酒屋魚谷」に入る。
そこは魚屋さんがやっているお店だった。
「いいじゃないか。…これなら間違いない」
五郎は、銀だらの西京焼き、えんがわポン酢にご飯まで注文する。
その美味しさに惹かれ、最後に追加できんきの煮付けとばくだん納豆まで頼んでしまった。
独り、魚料理を堪能する五郎だった。
中野区東中野の羊の鉄鍋とラグマン
先輩時田を訪ね、映画館ポレポレ東中野を訪れた五郎(松重豊)。
時田は10年振りに顔を見せた五郎を冷やかすと、桜の塩漬けが入ったミルクジェラートを手渡す。
そして五郎に自分の企画の手伝いを頼んだ。ドキュメンタリー映画の監督たちの作品の展示会だった。
映画監督だった時田が映画館の館長をしていることに驚きを隠せない五郎だったが、「いつの時代も人間、やるかやらないかだ」
自分の夢のために何でもやりながら、夢を持った後輩の背中を押してやる。
そんな時田に感銘しつつも、昔から変わらない時田の途切れぬおしゃべりに、いつの間にか逃げ腰になる五郎だった。
その後、お腹がすいた五郎が入ったのは、入口が屋台風の「キャラヴァンサライ」というアフガニスタン料理の店だった。
絨毯が敷き詰められた店内に靴を脱いで上がる。
ヒッピー風の若者、カップル、そして外国人グループなど、客層は無国籍状態だった。
五郎は独り、カバブとコフタを1串ずつ、ラムロースのたたきとカラヒィ、ナン、ドーグというヨーグルトドリンクも頼む。
最後にラグマンという濃い味系まぜ麺まで頼み、まさに遊牧民の気分を楽しむ五郎だった。
板橋区板橋の焼肉ホルモン
ネイルサロンのコーディネートを頼みたいという甲把という女性に会うため、板橋を訪れた五郎(松重豊)。
「和フローリストcafe」で、緑色でコーディネートした甲把と落ち会った。
商談が終わり店を出ると、ふと店の隣の「たもつのパン」できなこパンを食べる。
商店街を歩きながら、飲み屋や食べ物やの多さとの安さに気分を良くした五郎は、「ホルモン焼山源」に入ってみる。店内は煙がすごい。
まず、塩でホルモン、ナンコツ、ハツ、コメカミを頼む。
その後、さらにタレでハツとライス等も頼み、完食する五郎だった。
目黒区駒場東大前のマッシュルームガーリックとカキグラタン
商用で駒場東大前駅に降り立つ五郎(松重豊)。しかしアポは夕方だ。
駅前のたこやきやで、女子学生たちがたこやきを買おうと並んでいる。
なんとか「プチハッシュ」を購入、近くの駒場野公園で食べてのんびり読書、ゆったりした午後を過ごした後、約束のインテリアショップに向かった。
アンティーク家具に囲まれていると、ふとパリにいた頃を思い出し、さらに幸せな気持ちになると、お腹がすいてきた。
インテリアショップの向かいにある「ボラーチョ」に入る。
カキのグラタンとマッシュルームガーリックを頼む。
両方とも、バケットをつけて食べるとバケットがいくらでも食べられる美味しさだ。
追加でボラーチョスープを頼むと、こちらもまたバケットが合い、追加で頼む五郎だった。
台東区鶯谷のアボカド鶏メンチと鶏鍋めし
商用で鶯谷駅に降り立った五郎(松重豊)。あまりの暑さに「珈琲の店デン」で一息ることに。
コーヒーフロートを頼むが、グラスの上にのっかったソフトクリームの大きさにあきれながらもお得感に満足する。
その後、東京キネマ倶楽部へ行き、統括マネージャーの長沼(大杉漣)を訪ねた。
ここでグランドキャバレーを再現するイベントををやりたいのだという。
大人の大きな夢に、五郎も久々大きな仕事の手ごたえを感じた途端、お腹がすいた。
建物を出て店を探すと、「炭火焼鳥椿」の看板が飛び込んできた。『朝10:00開店』の文字も目に入り…。
焼き鳥と白い飯に惹かれてその店に決めた。
やはり昼間から酔っ払いばかりの店内で、「ウーロン茶・油淋肝・ハムカツ・おろしポン酢・ライス・アボカドメンチ」を頼む。
そしてシメに「鳥鍋めし」を追加、生卵をかけて満足の五郎だった。
練馬区小竹向原のローストポークサンドイッチとサルシッチャ
小竹向原の地下鉄の駅から出てくる井之頭五郎(松重豊)。
小竹トンネルの上に小学校があるのを見たあと、ふと「シュルプリース」というカフェの店頭の看板に、『小竹向原トンネルロール』の文字を見つけ、思わず一服してしまう。
いい具合になごんでから、外へ出ると、そこは住宅街。店が全然ない。
「住民は買い物、どうしてるんだろう……」などと余計な心配をしつつ、目的地である友人の町田陽子(筒井真理子)のギャラリーへ到着すると、何やら大騒ぎ。
明日がオープンだというのに、手違いでアクセサリー商品が届かないという。
五郎は関係の業者に手当たり次第あたり、夜遅くなって、やっと栃木の業者が見つかった。
町田が車ですぐに取りに向かい、その間五郎は商品をディスプレイする。
朝、なんとかオープンにこぎ着けた。笑顔でギャラリーを後にする五郎。
久々に徹夜してしまった。お腹がすいた五郎だが、店がない!
慌てていると、「まちのパーラー」の文字を発見。慌てて入る五郎。
入口には、サルシッチャ(生ソーセージ)や、いろいろな焼き立てパンが並んでいる。
慣れないパンの名前達に悩みながらも、『ローストポークサンドイッチ』『ほうれん草とリコッタチーズのキッシュ』『サルシッチャセット』『自家製黒糖ジンジャエール』を頼む。
香ばしいパンを噛みしめながら、全て食べつくし、店員に驚かれる五郎だった。
荒川区西尾久の炎の酒鍋と麦とろ飯
都電荒川線の荒川遊園地駅で降り、あらかわ遊園地に向かう五郎(松重豊)。
動物園コーナーにはヤギはヒツジ、アライグマがいる。
下町都電ミニ資料館で、館長の沖田正義と会う。
来年三周年なので、「世界の路面電車の祭典」を企画しており、そのために世界の路面電車の模型を手伝ってほしいという。沖田の熱血ぶりに五郎は快諾するが…。
「コラ!乱暴に動かしちゃダメだろ!」
子供を怒鳴っているのは、子供への愛情、それとも電車への…。
あらかわ遊園を出て、「ふく扇」というお店で、「たこせん」なる物を食べる。
予想通りの味が嬉しかった。
路面電車で出会った、大きいトランクが動かず困っているお婆さんを助けたりしていると、お腹がすいた。
女子医大通りで店を探す。チェーン店がなく落ち着いたところだ。
「とんかつ」と書いてある「どん平」に入る。
となりの席の家族が食べている鍋から炎が上がっているのが気になり、「炎の火鍋セット」、そして「とんかつ麦とろミニミニセット定食」も食べて満足の五郎だった。
新潟県十日町市ドライブインの牛肉の煮込みと五目釜めし
久々遠出の五郎(松重豊)。新潟十日町で愛車のBMWでやってきた。
駅前をぶらついていて、目に付いた「木村屋」というお菓子やに入る。
「あさささ」と書いていあるお菓子がある。失敗しちゃった時に言うそうだ。
「だんだんどうも」というお菓子とともに、購入し、食すと「脱皮する家」に向かう。
待っていた大熊と仕事兼ねて団欒。
築150年の古民家を2年半かけて彫刻刀で彫り、脱皮させたのだそう。
最後に輸入雑貨の販売会のお手伝いという今回の目的の商談も終わり、勧められた星峠の棚田に向かう。
絶景ポイントから田んぼを見ていると、無性に腹が減った。
BMWを走らせるが、店自体がなかなか見つからない。
やっと見つけたドライブインに一か八かと駆け込み、五目釜めしと牛肉の煮込みを頼む。
あまりの米の美味しさに、最後に塩にぎりまで頼んでしまう五郎だった。 。
品川区大井町いわしのユッケとにぎり寿司
五郎(松重豊)は大井町で、猫カフェのオーナー田中を訪ねた。
注文の品の商品リストを見せると納得した様子の田中だが、必要以上に値引きを強要する姿に、五郎は思わず猫のキーホルダーをお負けしてしまう。
細い飲食店街を歩いていると、無性に腹がすき、中華の店「臚雷亭(ローライテイ)」に入る。
エビマヨとピータン、そしてチャーハンを頼むと「ご飯はないんですよ」と店員。
ショックを受けた五郎は、頼んだ品を食べ終えると、次の店を探した。
いわし料理「だるまや」という提灯のさがった店を見つけると、入ったそばからご飯があるか確認、あるという返事にホッとしてカウンターに座る。
ウーロン茶、いわしのユッケ、チーズロール、蒲焼、つみれ汁を頼む。
しめに隣の客が注文していた握りも頼み、たいらげた。
いわし料理のレパートリーの多さに驚き、満足する五郎だった。
孤独のグルメ Season2(2012)
※タイトルをタップするとあらすじが読めます。
神奈川県川崎市新丸子のネギ肉イタメ
井之頭五郎(松重豊)は、その日商用で神奈川県「新丸子」を訪れた。
まだ少し時間がある。軽く食べ物調査でもするか…。
町をうろうろしているうちに、昼間から活気にあふれる音が。
暖簾に「三ちゃん食堂」とあるその店を覗くと、なぜかたくさんのお客さんが真昼間からお酒を飲んでいる。
…食堂で、昼間から?
軽いショックを受けた五郎がダンススタジオに向かうと、約束をしていた女性オーナー西園寺は外出中だった。
時間つぶしに近くの和菓子店『昭和堂』に入る。
なぜか「味噌汁」まであるメニューの中から「クリームあんみつ」を所望。束の間ほっとする五郎だった。
再度ダンススタジオを訪ねた五郎をかなりハイテンションな女性、西園寺(佐藤藍子)が迎えた。
10周年記念パーティにバラ100本を飾りたいという。
「花瓶じゃなくてもいいんです。要はパッションです!」
ダンススタジオを出、空腹を覚えた五郎の頭に浮かんだのはあの『三ちゃん食堂』。
店の前まで来たものの活気に怖気づく五郎。その時頭の中に「パッション…!」西園寺の声が…。
遂に五郎は店の中へ!
サラリーマン風、学生風、職業・関係不詳の客たち…。
隣の客の酒のすすめを断りながらも、みょうがの天ぷらとチーズ入りウインナー、ネギ肉イタメ、ライスと味噌汁、店のラテンのノリに乗ってしまい、うっかり海鮮春巻きまで頼んでしまう五郎だった。
中央区日本橋人形町の黒天丼
井之頭五郎(松重豊)はその日、仕事の合間に日本橋人形町を訪れた。
仕事で知り合ったフィンランド人の女性、ジョゼフィーヌがおめでたと知り、安産祈願・子授けで有名な水天宮で、腹帯を買うためだ。
他にも日本通のジョゼフィーヌは五郎にプレゼントのリクエストをしていた。
「ダーリンのオフィス二、ジャパニーズカルチャー、カンジルモノオネガイネ」
人形町の町を歩くうちに甘酒横丁に入ると、「お茶屋・森乃園」が。
お茶と急須もありか?などと考えながら2階の甘味処で、「抹茶ぜんざいの冷やし」とほうじ茶で一人作戦会議。カップルや女性客たちを横目で見つつ…。
その後つづら店や工芸日用品等を見るが、どうもピンとこない。
その時、楽器店の方から三味線の音色が。いい音だ…。
五郎はふと、サクッと揚がった天ぷらが食べたくなり、人形町中を探し、やっと天ぷら屋「中山」を見つけた。
「めごちに、はすと、玉ねぎを…あとおしんこを…」
そんな時、隣の客に真っ黒な天丼が出された。
癖になると言いながら食べる客を見て、思わず五郎も追加で頼んでしまうのだった。
中野区沼袋のわさびカルビと卵かけご飯
井之頭五郎(松重豊)はその日緊張していた。今日のアポが新規のお客ばかりだからだ。
「アルコリックカフェロジェ」という駅前のカフェで落ち合った一人目の客との商談が無事終了すると、ちょっとほっとした五郎は早くも自分へのご褒美を注文。
「チョコバナナクリームタルト」と「紅茶」を所望し、気分をさらに落ち着けた。
とある洋服店の前に髪の長い女性がいた。顧客の真田香織(中山エミリ)だった。
母の洋服店の一角で、アンティークの家具や小物を扱いたいのだという。
商品を選び出したその時、「焼酎しか飲まないアンタがヨーロッパだなんて!」と突っ込みを入れてきたのは香織の母、良子(大島蓉子)だった。
五郎がいるのを忘れて、二人は漫才のようなかけあいを続け、しまいには良子が五郎をバツイチの香織の再婚相手に見立てだす始末。
そんな二人をやや暖かく見守る五郎だった。
新規の仕事を2件こなした五郎は、無性に腹が減ってきた。
駅の向こう側に抜けて住宅街に迷い込んだ時、【飢る噛む!スタミナ一番!】というあまりにもインパクトのある看板を発見、迷わず店内に入る。
焼き肉屋、七輪焼きだった。
「わさびカルビ、丸?…三角?…四角??」
名前だけでも惹かれるメニューの数々に見入る五郎を、マスター(鈴木正幸)がじっと見つめていた。
群馬県邑楽郡大泉町のブラジル料理
五郎(松重豊)は先輩の片岡(相島一之)に呼ばれ、いい感じに寂れた郊外の駅前にいた。
目の前にはポルトガル語の看板…まるでブラジル?
「五郎~!」その時片岡が走ってきた。明るくヨレヨレ…明るいラテンのノリだった。
昔の堅物だった面影はない。片岡は、妻と二人でエステサロンを開くので、家具等内装一式五郎に手伝ってほしいという。
二人は店舗が入る予定の日本初ブラジル人向けショッピングセンター、「ブラジリアンプラザ」に向かう。
入り口で出迎える妻のサンドラと熱く抱擁を交わす片岡。
どうしてこうなってしまったのか?の五郎だった。
その後片岡は急な用事が入ってしまい、娘の梨沙に町案内を頼むが…片岡と梨沙はあまりうまくいっていないらしい。
梨沙は父親のヘラヘラした態度が嫌いなようだ。
とはいえ、五郎は進められるがまま、チュロスを食べたり、ブラジルの珍しい食材を観たり、大泉町を楽しむ。
しばらくして梨沙と別れると、いつものごとくお腹がすき…、いかにもな店、「レストランブラジル」に入り、名前を聞いただけではよくわからないブラジル料理を注文するのだった。
横浜市白楽の豚肉と玉ねぎのにんにく焼き
五郎(松重豊)はこの日、神奈川大学の白石教授(入江雅人)に呼ばれて白楽駅を降り、神奈川大学を訪れた。
前回納品した馬の彫刻について何か言っているのだが、要領を得ない。
置物が好きな白石は、ふと五郎に馬の彫刻の意味を聞いた。
それに五郎がすかさず答えると、非常に機嫌が悪くなる白石。
続いて白楽の意味を聞かれ、五郎が正解を答えると、さらに機嫌が悪くなる白石。
自分の失敗に気づいた五郎は、気分直しに学食のカフェへ。
まだ誰もいないカフェで「神大ソフトフルーツミックス」を堪能。
安くてゴージャスでうまくて無心に食べていると、いつの間にか女子大生に囲まれていて焦る五郎だった。
五郎はせっかくだからと六角橋商店街を覗いてみる。
小さなアーケードを見つけ歩いていると、スペシャルティコーヒーを出す「珈琲文明」という喫茶店が気になり入る。
天井に映し出す青空が夕焼けになったりするのを眺めながら、コーヒーの香りをたのしみ、ほっこりのんびりしていると、ふと隣の小説家風の男性が話しかけてきて…不思議な世界に引きずり込まれる五郎だった。
五郎はどうしてもこの商店街でお昼を食べたくなり歩き回るうち、「キッチン友」という看板にひかれ、迷わず入る。
隣の学生風カップルの会話を盗み聞くと、なぜか心理テストをしている。
メニューにはスペシャル…ジャンボ…まさに学生街の洋食屋。
五郎は「スペシャル友風焼き」を頼むのだった。
江戸川区京成小岩の激辛四川料理
約束の時間までかなり余裕があり、井之頭五郎(松重豊)は京成小岩駅近くのカフェに立ち寄る。
「カエルのケーキ屋さん??」ラトリエ・ドゥ・シュクレという可愛い店員さん(小松彩夏)のいるそのお店は、ところせましと可愛いらしいカエルのオブジェが。
子供の遊び場などもあり、女の子が遊んでいる。
「20年後にはああなるんだろうなあ」
主婦たちがおしゃべりしているのをのんびり眺めながらお茶とケーキを堪能、その後商店街など見ながら歩いていると、うっかり約束の時間に遅れそうになってしまう。
なんとか間に合った…。
約束の写真屋では店主の高東(森下能幸)が待っていた。
記念写真の時に使う椅子を探しているという。
高東があれこれ迷う姿を見て、ケーキを迷っている自分を思い出す五郎だった。
ふと高東にお見合い写真を見せられ勧められるが、うまく断った。
すっかり暗くなってしまった町。帰宅するまでもたない。五郎は店を探した。
吸い寄せられたのは赤々とした「珍珍」という四川料理のお店の看板。
常連さんの多いその店で、五郎は勧められるままにいろいろな品を頼むのだった。
千葉県旭市飯岡のサンマのなめろうと蛤の酒蒸し
仕事でちょっとしたミスをしてしまい、千葉の九十九里浜近くに一泊することになってしまった井之頭五郎(松重豊)。
自分の初歩的なミスにがっかりしていたが、銚子鉄道に乗ったり、灯台をみたり、刑部岬の「ライトハウス」という喫茶店でなぜかレアチーズケーキを食べ、展望デッキで夕日を見ているうちに気分も和らいだ。
「…失敗したから。この景色に出会えた…」
翌日、飯岡漁港を歩いていると、無性にお腹がすいてきた。
海岸通りを、海の幸を探して歩き回る五郎。
「やきはま」の旗のある、つちや食堂に入る。
刺身定食(マグロとさんまのなめろう)と赤貝、そして焼き蛤を頼むが、「やってないんですよ~。酒蒸しなんですよねえ」
一瞬ひるむが酒蒸しを頼む五郎だった。
そして…すべてが新鮮、おいしかった。
自分の失敗を忘れ、ひと時のリゾート気分を味わう五郎だった。
墨田区両国の一人ちゃんこ鍋
最近小口の商売が続いている井之頭五郎(松重豊)は、両国を歩きながらため息ばかり。
通りかかった甘味処「国技堂」によってだんごセットを食べてみたりして気分を盛り上げ、床屋にオルゴールを納品しに行く。
「今日も小口の客…いかんいかん」
店に入った途端、床屋の女房らしき女性(阿南敦子)に客と間違えられるが、髪を切られる寸前、ぎりぎり自分の身上を話すことができた。
その後ジャイアント馬場さん似の主人(長江英和)が出てきてまたびっくり。
この人がオルゴールを…。しかし話を聞いているうち、おしどり夫婦ぶりに、ふと心が温まる五郎だった。
店を出るとお腹がすき、両国ならちゃんこ鍋だ、とばかりにお店を探すのだった。
江東区砂町銀座を経て事務所飯
明日から喫茶店を開店する服部(ともさかりえ)に商品を納品するため店舗にやって来た井之頭五郎(松重豊)。
すると服部は足をひねって動けず、明日の開店の準備ができずに困っていた。
見かねた五郎はネクタイを外して力仕事を手伝うが…いつの間にかアゴで使われているような??
その後パソコンで仕事をするため喫茶店を探す五郎の目に、珈琲道場「侍」の看板が。
中に入ると入り口で甲冑が出迎えた。
しかもカウンター席はすべてロッキングチェアー。
そこには本を持って転寝をしている男・亀田(温水洋一)。
「カレードリアです」
という店員の声に驚き、本を落とすわチェアーからずり落ち頭をぶつけるわ、五郎は目が離せない。
仕事どころではなくなり事務所で仕事をしようと店を出て歩き出すと、なんだか賑やかな砂町銀座商店街を通りかかり、ふと寄ってしまう五郎だった。
そして事務所に戻ると、夜食用にと買いこんだお惣菜たちをさっそくデスクに並べた。
牛豚煮込み、あさりの炊き込みご飯、レバカツ、中華揚、しゅうまい巻、まぐろメンチ、おでんの大根、チキンロール。
牛、海、鳥、まぐろにおでんにあさり…陸海空網羅し大満足。さっそく箸を付け始めた。
さて、五郎はいつ仕事が始められるのだろうか…
北区十条の鯖のくんせいと甘い玉子焼き
仕事で十条の提灯店にやって来た井之頭五郎(松重豊)。
その前にいつもの町探索だ。演芸場通り商店街の提灯やのぼりに圧倒されつつ商店街を歩く。
田舎じるこの文字に惹かれて入った甘味どころ「だるまや」。
しかしこの寒いのになぜか「栗のかき氷」を頼んでしまう。
やっと約束の菅沼提灯店へ。海外で使われる提灯の発注に来たのだ。
「外国の人が、提灯を使ってくれるってのは、嬉しいですねぇ」
菅沼(嶋田久作)のつぶやきを聞きながら赤ちょうちんを見つめていた五郎は無性に腹が減ってきて、店探しを始める。
十条銀座商店街、十条中通り商店街、十条の樹海に迷い込んだ五郎はなかなか店を決められない。
その時目に入ったのは菅沼のところにあった赤提灯「田や」。
看板に「家庭的ふんいきの店」と書いてある。
心を決め入ってみるとちゃきちゃきした中年女性が迎えた。
すでに日本酒で目がトロンとしている中年男性や、常連客らしき人々が。
壁にはメニューが書かれた短冊がいっぱいだ。
迷った挙句、「鯖のくんせい、ももハムとキムチ、どんぶりしらす、ごはんと味噌汁のセット、ウーロン茶」を頼むのだった。
五郎が食べていると学生たちが入ってきて、ガーリックスパゲティーを頼んだ。
そんなものもあるのか。さすが家庭的ふんいきの店だった。
心が寒くなったら、そっと尋ねてみよう・・・五郎はそう思い、店を後にした。
足立区北千住のタイカレーと鶏の汁無し麺
北千住にやって来た井之頭五郎(松重豊)は、開発された立派な駅に圧倒される。
松尾芭蕉も、ここから奥の細道歩き出したとか…。
そんなことに想いをはせていると、いつものごとくお腹が減った。
宿場町のメシを探すのだが、結局タイ料理の店に入ってしまう。
友人の吉田美由紀(とよた真帆)の友達がアジアンカフェを開くので、その手伝いをする約束をしたのを思い出したのだ。
女子ばかりの客の中に男性客(長谷川博己)が一人。
なかなか料理を決められない優柔不断な姿を五郎は心の中で笑うが、ふと、ケーキひとつ決めるのに迷う自分を思い出し、あわててメニューに目をやる。
おススメメニューにグラグラ来ちゃって攻め手が決まらない…。
やっと、タイ野菜(カイラン)の炒め、牛挽肉とタイパイシーハーブ、タイ東北部ソーセージ焼き、ライスにタイティーに決まった。
途中五郎は辛さに負けそうになるも、周囲の女性は全く平気な顔で食べている。
きっと生物学的に男より刺激に強いんだな。かなわないよ…。
などと心で呟きつつ食べ続ける五郎はその後追加注文、煮込み鶏肉とジャガイモカレー、汁無し麺鶏肉トッピング、それにデザートにカムノトイ(焼きプリン)まで平らげるのだった。
東京都三鷹市のお母さんのコロッケとぶり大根
その日、三鷹駅に降りた井之頭五郎(松重豊)は深大寺行きバスを見かけ、すでに気分は少し早い年越し蕎麦モード。
ちゃちゃっと仕事を済ませて深大寺に向かうことを心に決めるのだが、仕事の前にいつものごとく甘味どころに引っかかり、天竜茶とともにたい焼きを食べる。
今日の顧客BARルイーズに到着すると、カウンターに商品のグラスを並べる五郎。
グラスの説明を始めるとすぐにマスターの携帯が鳴る。ビールの出前だという。
はじめは笑顔で了解するも出前は何度も繰り返され…。五郎は待っているうちに腹がすいてしまった。
仕事が終わると急いで店を探す。もう深大寺まで行っている場合ではなかった。
結局入ったのは、大皿料理が並ぶお食事処「樹」だった。
カウンターには大皿に盛られた家庭料理がずらりと並ぶ。
蕎麦のことを忘れて堪能したはずの五郎だったが…。
孤独のグルメ Season1(2012)
※タイトルをタップするとあらすじが読めます。
江東区門前仲町のやきとりと焼きめし
商用で「門前仲町」のとあるカフェを訪れた井之頭五郎。
明るすぎる女性店長に疲れを感じた五郎だが、その後ふらりと入った素敵なアンティークショップに立ち寄り、癒される。
その後門前仲町をぶらりと歩きながら見つけた今日のグルメは、小さな居酒屋のやきとり、そして焼きめしであった。
豊島区駒込の煮魚定食
昔からの得意客、画廊のオーナーを訪ね、駒込にやってきた五郎は、公園で将棋を指す老人達と出会う。
いっしょになって将棋を指すうちに、父から将棋を習った子供の頃に心はワープしていく。しかしそのうちに腹がすいてきて・・。
ふと目にとまったのは、「家庭料理 和食亭」の文字。
店に入り煮魚定食を頼むと、とても愛想のよい店長が“前菜はおでん・煮物・シチュー”から、また“おみそ汁はしじみとなめこ”どちらか、など、コース料理のようにたずねてくる。
五郎は思わずひじきの煮ものとほうれん草の胡麻和えまで頼んでしまった。
そしてそれらの味は、これまたすべて素晴らしく、五郎を癒してくれるのだった。
豊島区池袋の汁なし担々麺
池袋のマンションギャラリーに呼ばれた五郎は、池袋駅前で怪しげな雰囲気の男にティッシュを渡される。
マンションギャラリーでは美しいスタッフに迎えられ、ひと時の幸せを感じる五郎だったが、そこには鬼の上司がにらみをきかせていた。
その後、お腹がすいた五郎は池袋をさまよい歩く。ふと気付くとそこは中華激戦区だった。
その中で五郎がなぜか吸い寄せられ入った一軒の店。
メニューの中で惹かれた「焼餃子」と「拌三絲(バンサンスー)」、そして周囲の客達が食べている「汁なし担々麺」を注文する。
焼き餃子と拌三絲を堪能していると、汁なし担々麺を食べている客達がみなヒィーッと悲鳴を上げ始めた!
とんでもないものを頼んでしまったのか…そんなことを思いながら汁なし担々麺を一口食べるとその旨さに戦慄が…
しかし次の瞬間、山椒のしびれに悶絶、なのにその美味しさに全く手を止められない五郎だった。
千葉県浦安市の静岡おでん
結婚式場の調度品の打ち合わせで、浦安市を訪れた五郎。
駅から一歩出て、その西海岸のようなヤシの木と金髪女性に唖然。
気分もほころび顔もほころんでいたのか、なぜか結婚式場で結婚を控えた客に間違われた。
結婚間近の新婦のウエディング姿を見ているうちに、ふと、昔の恋人、小雪(さゆき)のことを思い出すのだった。
お腹がすいた五郎は店を探すが立派な家ばかりで一向に見つからない。
やっと見つかったのは、おしゃれなカフェ。
メニューを見ると、なぜか「静岡おでん」が・・・。
美しい女性店長が静岡の出身ということで、ランチメニューになっているとのこと。
以前に食べ逃した静岡おでんの味はすばらしかった。
人気という牛スジも頼んでみるがこれもまた何ともいえず美味しい。
真っ黒な静岡おでんの美味しさにまいった五郎であった。
杉並区永福の親子丼と焼きうどん
最近の五郎はついていなかった。
突然のキャンセルが相次いだり、商品到着が遅れたり・・・
今日はお付き合いの長いお得意様と食事の約束だったのだが、それもキャンセルされてしまった。
何となく歩いていると、目の前に突然釣り堀が・・・
何気なく入ってみると、そこには謎の男がいた。
「そんなに焦っていちゃ魚もにげるさ」
五郎は自分を振り返る。俺は焦っているのか・・・
そんな時無性にお腹がすいてきた五郎は、釣り堀の隣にある食堂へ。
そこで焼うどん、そして親子丼を頼む。
焼うどんのふくよかさ、親子丼の甘さに心があったかくなると、思わずデザートにおしるこまで頼んでしまった。
食べ終わったときには、眉間のしわが消えていた五郎だった。
中野区鷺ノ宮のロースにんにく焼き
五郎が鷺ノ宮の駅に降り立ったのは、二つの理由があった。
ひとつは店舗改装に当たってのコーディネートの依頼。
もう一つは旧友との再会だった。
旧友吉野は、五郎に輸入雑貨商が何たるかを教えてくれた男だった。
仕事のあと何となくまっすぐに吉野のところに行く気持ちにならず、ふと目に入った和菓子屋に入る五郎。
美味しそうな栗大福をそのままほおばると、元気が出、お土産にいくつか包む。
吉野の店は・・・何とリサイクルショップになっていた。
中に入ると・・・吉野はなんとニューハーフになっていた。
「人を愛することはできても、子供を産むことはできない」
そう言って旅に出ようとしている吉野に、優しく大福を渡す五郎だった。
そうこうしているうちにお腹がすいた五郎は、近くのとんかつ屋さんに入る。
そこには、昼間から定食やらお酒やら好きなものを食べる常連客が並んでいた。
トンカツとチキンカツの「ミックスカツ定食」をほおばり満足していると、「にんにく!」という常連客の声。
五郎も負けじとにんにく=ロースにんにく焼を頼む。
また今日も満足しながら食べすぎてしまう五郎だった。
武蔵野市吉祥寺 喫茶店のナポリタン
井之頭五郎はジャズ喫茶マスターに呼ばれ、吉祥寺に降り立った。
吉祥寺名物のメンチカツをお土産に買おうと店の前に並ぶと、売り出しの数分前。コロッケを買おうか迷っているうちに数分が過ぎ、レジの前は長蛇の列。
調子が狂う五郎だったが、なんとかメンチカツを購入、マスターのところへ行くが・・・なんだか今日の五郎はおかしい。
様々な店やレストランなど混在する独特の活気に、いつになく心が乱れお昼に何を食べるかさえ迷ってしまう。
呼びとめられた占い師に意見を求めたりしてみるが・・・。
やっとのことで決めた、とある喫茶店。
そこはまたさまざまな人がさまざまなものを食べていた。
神奈川県川崎市八丁畷の一人焼肉
井之頭五郎は愛車でお得意様を空港まで送った帰り、ふと川崎に立ち寄る。
そこ一帯は工場が広がっている。
黙々と煙を出す煙突。なぜか五郎の心は癒されるのだった。
そのうちお腹のすいてきた五郎が八丁畷の町をぶらついていると、ふと一軒の焼肉屋に無性に惹かれた。
しかし残念ながら満員。仕方なく、また町を歩いてみるがなかなか心がきまらない。
それでUターンし、先ほどの焼肉屋さんの前まで来た時、ちょうどお店から韓流アイドル風の少年が出て来た。
「焼き肉サイコー!」
どうにも引きつけられる笑顔に、美味しさの真実を見出す五郎だった。
店に入ると、手前のカウンター席が空いていた。よかった。
ほっとするのもつかの間、息もつかずに「カルビ・ハラミ・コプチャン」などを頼む五郎だった。
まず出てきたのが、お通しの「キャベツ」ドレッシングで食べるのだが、なぜかこれがうまい。
そんなことをしているうちに、お肉が出来てきた。
一人に一つの焼網。贅沢だが、実は肉を載せたり食べたりひっくり返したり、ご飯も食べたり大変だ。
うっかり野菜を焦がしてしまい、つかの間傷心を味わうも、お店の雰囲気にのせられ、ジンギスカンまで頼んでしまう始末。
「ウォ~ン!」雄たけびを上げながら食べ続ける五郎は、すでに川崎の人間火力発電所だった。
世田谷区下北沢の広島風お好み焼き
井之頭五郎は、次々に美味しそうなものを食べるのだが、今日はなぜか全くお腹にたまらない。
なんだか不思議に思っていると、体を大きく揺すられて目覚める。
友人吉原の主催する舞台を見ているうちに眠ってしまったようだ。吉原に責められていると、劇団員が叫んだ。
「主演女優篠宮がいません!」
五郎が街を歩いていると、篠宮を見つけた。
後を追うと、なんだか美味しそうな食べ物が売っているお店の前で立ち止まる。
五郎が美味しそうな食べ物に気を取られている隙に篠宮を見失ったかと思ったら、目の前に篠宮が・・・尾行に気づかれていたのだ。
突然泣き出す篠宮を喫茶店に誘う五郎。
慰めの言葉も思いつかず、ラストシーンの笑顔が素敵でした、そう言って、途中で買った食べ物を渡すのだった。
そうしているうちにお腹がすいた五郎は街をうろつき、やっと心を決めたのは、鉄板焼と広島風お好み焼のお店。
海の幸ばかりを続けて頼む五郎は、お好みのものをお好みで食べてこそ、お好みの焼き、などと自分を納得させ、今日もすべて食べつくすのだった。
豊島区東長崎のしょうが焼き目玉丼
井之頭五郎は東長崎駅近くの喫茶店で、業界人の安田に呼ばれて、映画の小道具に使う皿の相談を受けた。
「ピッと・・・ズバッと・・・シュッとして・・・」
安田の言っていることが理解できない五郎だった。
その後、近くの公園を歩くとそこは学生の街、思い思いに過ごしている学生たちがいた。
そのうちお腹がすいてきた五郎は、この町に来てはじめに目に付いた定食屋さんに入る。
飾らない雰囲気にいい予感。
メニューを見ると、
アジフライ定食410円
チャーハン380円
ポテトサラダ120円
などなど、驚きの安さが続く。
さすが学生の街だった。
五郎は調子に乗って肉じゃが、ウインナーフライ、ポテトサラダにしょうが焼目玉丼まで頼んでしまう。
その手作り感満載の美味しい味に、また今日もすべて食べつくし満足する五郎だった。
文京区根津 飲み屋さんの特辛カレー
井之頭五郎は今日、後輩のマキを訪ねて日暮里の駅を降り立った。
スカイツリーが見える。
「おっきーい!」と子供が指差したのは、五郎だった。
猫が日向ぼっこをしているだんだん坂を歩いて行くと、饅頭屋さんが目に留まる。
かりんとう饅頭なるものを味見すると、カリッとうまい。手土産にして根津にあるマキのお店に向かうとマキはサンドイッチで昼食中だった。
織物教室兼フランス雑貨のマキのお店では、店長のボストンテリア、キュウ太がお迎え。
お店もなんとか軌道に乗り、地元になじんで楽しいと話すマキを見てほっとする五郎だった。
店を出てしばらくして何ともよおしてしまった五郎。
目の前の開いている飲み屋さんで御手洗いを拝借するも、そのまま帰れず食事をとることに。
鳥煮込みを頼んで見ると、これが美味しい。
お腹のすき具合にも拍車がかかり、マキを思い出しサンドイッチをお願いしてみると、裏メニューですよ、と何とサバのサンドイッチが出てきた。
大丈夫なのか?
なんと大丈夫だった。
とても小さなカウンターだけのお店に何だかホッとする五郎。ばあちゃん家にいるような・・・。
調子に乗ってカレーライスを頼んでみると、やっぱりあった。
美味しく頂いているその時、真昼間から酔っ払いサラリーマンが入ってきた。
その傍若無人さに怒りを抑えきれなくなった五郎は、酔っぱらいを外に連れ出しアームロック!
若女将と女将がカレーを温め直してくれた。
カレーのお土産まで頂き、温かい心で店を後にする五郎だった。
目黒区中目黒 ソーキそばとアグー豚の天然塩焼き
井之頭五郎は新規の顧客、古着屋さんのオーナーを訪れるため、中目黒の駅に降り立った。
朝ご飯を食べる間がなかった五郎がお店を探していると、ベビーカーに赤ちゃん連れの、中目黒風の奥さまと出会う。
その後あわてて食事をし、時間通りに古着屋さんに到着すると、そこには少女のような店員さん、と思いきや
「オーナーは私です」
「こんな可愛くて若いオーナーとは」五郎は驚くも、日本の明るい未来にほっとするのであった。
仕事を終え中目黒の街をぶらぶらしていると、お腹がすいてきた。
気になった路地を曲がると、串揚げ、沖縄料理、鯛飯、うなぎ・・・そこはいろいろな店がひしめき合っていた。
五郎は少し迷うが、沖縄料理の店を選び店内へ。そこではなんだか存在感のあるイケメン店長が待っていた。
まずはパイナップルジュースで体に南国の風を入れる。
続いてアグー豚の沖縄天然塩焼き、にんじんシリシリー、それとタコライスまで注文し満足していると、周囲はゴーヤチャンプルだの、沖縄やきそばだの、アグー豚のしゃぶすき鍋だの美味しそうに食べている。
隣の席の客の食べる「ラフティー丼」は実に美味しそうで、ちょっと後悔する五郎だったが、自分の前にお料理が並ぶと、あまりの美味しさにすべて食べつくした。
しかし・・・「追加でソーキそばをください」
またやってしまった。
注文しすぎた?でも満腹など忘れて沖縄に浸る五郎。
締めのデザートも外さない。ちんすこうの添えられたブルーシールアイスクリームで締めた。
「美味しいサー、また来るサ―」
明日のお昼のことなど考えながら中目黒を後にする五郎だった。
孤独のグルメ スペシャル回
孤独のグルメ 2020大晦日スペシャル~俺の食事に密はない、孤独の花火大作戦!~
※タイトルをタップするとあらすじが読めます。
東京虎ノ門のエビフライと神奈川県北山田のロースター焼肉
埼玉県秩父のチャーハン餃子
12月29日。
輸入雑貨商の井之頭五郎(松重豊)に「大晦日のシークレット打ち上げ花火を仕切ってほしい」という無謀な代役依頼が舞い込む。
初めは無理だと断るが、押し切られてしまい…。
翌日、昼は主催者・森田康介(大倉孝二)と会うために向かった虎ノ門の西洋料理店・口福処平五郎で、プリプリの海老フライとカニの身ぎっしりのクリームコロッケさらに濃厚オイスターチャウダーを堪能する。
夜は花火師・丸山仁志(高橋克実)との打ち合わせで訪れた川崎市の焼肉店・清月苑で、一人ロースター焼肉とコムタンを食べて翌日の打ち上げ花火に向けてお腹を満たす。
花火打ち上げ当日の大晦日は花火と道具の搬送で一路秩父に向かう。
予定より早く着いた五郎は遅めの昼食を食べるべく中華料理店・餃子菜苑でしっとり濃い口チャーハンと名物餃子、ムースローと半ライスを食べて胃袋を満たす。
時間を忘れ昼食を堪能してしまった五郎は慌てて店を後にし、荷物を積む為、倉庫へ向かい横須賀の花火会場を目指すが…。
孤独のグルメ2019大晦日スペシャル 緊急指令!成田~福岡~釜山 弾丸出張編!
福岡県福岡市のカワハギ活き造り定食と韓国釜山市のナッコプセ(タコのピリ辛炒め)
12月30日。
スペイン出張を終えた井之頭五郎(松重豊) は成田空港近くの【食堂・栗原軒】で独りメニューを眺めていた。
店の娘(安藤サクラ)が運ぶ“鶏にんにく定食”や、定番“ラーチャンセット”に心奪われる中、五郎が選んだ定食は「肉朝鮮焼定食と生タマゴ」ピリ辛味の肉炒めでスタミナを充電し癒された。
店を出て岐路に付くつもりが、翌日会うはずの福岡の商談相手・高橋正則(宇梶剛士)から、31日はどうしても外せない用事ができたから「今日来て欲しい」と連絡があり、急遽福岡へ。
一時はどうなるかと思ったが無事仕事を終え、さらに大晦日前日に仕事納めと結果オーライだと思った矢先、茶道の先生とぶつかり、師匠から譲りうけた大切な茶器が割れてしまう。
なぜか、五郎に非が有ると、師匠が茶器を手に入れた釜山へ行くことに…さらに、元日のイベントまでに、『同じ茶器を手に入れろ!』と無理難題を突き付けられる、タイムリミットは後1日。
失意の中でも空腹になった五郎は福岡市内で店を探すことに、住宅街を迷っていたら生簀がある【居酒屋・活海酒】を見つけ店中へ。
そこには大将(六平直政)の雰囲気とかけ離れたワインセラーがあり…さらに「鴨の焼きナス巻き」と居酒屋とは思えないお通しが出てくる意外なお店だった。
そんな中、五郎は本カワハギ1匹を丸々使った「カワハギ刺し」「カワハギの煮つけ」「カワハギの味噌汁」の定食と福岡ではポピュラーな「豚足の唐揚げ」さらに「高菜の油炒め」を頼む。
五郎は一頻り食事を堪能し帰えろうとした時、お客と大将の会話が聞こえてきて元はフレンチをやっていたと聞き、追加で「ウニたっぷりクリームパスタ」を注文。
居酒屋とは思えない本格的な濃厚パスタに大満足し店を後にする。
店を出た五郎に高橋から飛行機は満席だったから福岡から出航している高速船のビートルを手配したと連絡があり翌朝、釜山に向かうことに。
12月31日。船で釜山港に着いた五郎は釜山の港町を散策しながら、高橋が紹介してくれたチャンが経営する茶器屋に向かうが、割れた茶器と同じ商品は無く知り合いのお店なら有るのではと向かう。
途中用事があるとチャンとは別れ釜山の街中で一人になってしまう。
1時間の足止めで、五郎は腹ごしらえをする為お店を探すことに。
ハングルの読めない五郎は幾つかの店舗で迷ったあげく、港町・釜山で食べるならと「※たこ料理」の看板に惹かれ【オリュットナッチポックム】に入る。
メニューが分からない五郎は、他の客が食べていた鍋を指さし「ナッコプセ(タコのピリ辛炒め)」を注文する。
テーブルには韓国ならではおかずの行列「水キムチ」「白菜キムチ」「ニラキムチ」「もやしナムル」「もやしのスープ」「海藻春雨のサラダ」が並び、鍋が出来るまで堪能していた。
やがて、完成した鍋は辛みの奥に旨味が詰まった釜山ならではフライパン炒め料理で、途中セルフで見玉焼きを作り、ご飯に締めのうどんとお腹いっぱい堪能し店を出た。
さらに、店前で目に入った屋台で売っていたのは「インオパン(鯉焼き)」日本のたい焼きに似たあんこが入った焼き菓子も食べ、指令の茶器探しに戻る。
31日・夜11時過ぎ。探していた茶器を先生に無事渡し令和最後の締めを福岡・博多名物ラーメンで終えるべく「屋台・純ちゃん」に立ち寄り至福の一杯を満喫し2019年を〆る五郎だった。
孤独のグルメ 大晦日スペシャル~京都・名古屋出張編 生放送でいただきます!~
大晦日、都内某所に現れた井之頭五郎(松重豊)は、昨年の成田山での大晦日を思い出し、感慨にふけっていた。
そこへ、商談相手の前田(伊東四朗)がやってきて、今年最後の仕事が始まる。
思い返せば、慌ただしい年末だった。
12月30日、出張先の京都にいた五郎(松重豊)は無性に鰻が食べたくなる。
だが、鰻を食べられる店が見つからない。
鈴川江梨子(鶴田真由)との商談を済ませた後、再び鰻屋を探すが見つからず、住宅街に迷い込んでしまう。
通りかかった店で、五郎は京都などで特別な呼び名を持つある魚の「土鍋ご飯」を注文。
そこから京都の夜を堪能するメニューを組み立てていく。さて、その魚とは?
翌12月31日、名古屋にいた五郎は、昔懐かしい喫茶店で、朝食に名古屋名物の「あんトースト」を食べる。
その後、商談相手の奥村に名古屋の地元飯「台湾ラーメン」を勧められるが、心は「ひつまぶし」に傾いていた。
結局、五郎は名古屋でどちらを食べるのか…?
そして、舞台は名古屋から再び東京へ。都内有名スポットで、五郎が2018年最後に食する一品とは…?
今年は生放送部分を拡大!最終飯以外にも生ドラマがあり、緊張感も倍増!
年の瀬に忙しくも至福の五郎の二日間を描く。
孤独のグルメ 大晦日スペシャル~食べ納め!瀬戸内出張編~ (2017)
愛媛県松山市の鯛どんぶりと広島県広島市の焼肉とラーメン
今年の年末、井之頭五郎(松重豊)は瀬戸内出張で慌ただしく過ごしていた。
出張先の香川での仕事を昨日終え、今日30日は次の愛媛県での仕事に向かおうとしていた。
その途中で”手打ちうどん”の文字が目に入り(松下製麺所)に、ふと立ち寄りうどん1玉とコロッケをたいらげる。
愛媛県松山に向かうバスで、中村由紀子(山村紅葉)ら中年女性たちと乗り合わせたが、その賑やかさに少々戸惑う。
松山で仕事の打合せを終えた五郎がふと立ち寄った居酒屋(さかな工房 丸万)の店内は、まるで魚屋さんのよう。
たくさんの魚を前に悩む五郎に、大将(柄本明)が助け船を出す。
五郎が食べ松山メシは、お通しの「さば生姜煮」と「とこぶしのバター焼き」そして、「かんぱちの炒り煮」「あまぎの唐揚げ・あんかけ」「あなご澄まし汁」最後は宇和島風鯛めし「鯛どんぶり」をたいらげ翌日の仕事に備える。
翌朝の大晦日。五郎は今年最後の仕事のためフェリーで広島県広島市へ。
仕事を終えた五郎は、ポツンと佇む”焼肉ラーメン”と暖簾に書かれた焼肉店(みっちゃん)を見つけ立ち寄ると、女将(キムラ緑子)と常連客(ダンカン)に、メニューにある肉の部位などを尋ね、おでんの「牛すじ」と「大根」を食べてから、「コーネ」「牛ロース」「豆もやし」を頼み、年内最後の焼納めを堪能する。
そんな中、下の階の客席から男性常連客(竹原慎二)が出てくる。
最後の締めに「ラーメン」とおでんの「たまご」を注文し満足して帰京する五郎に想定外のトラブルが!
急いで今年最後の仕事先の成田の得意先に向かうが、途中、小腹が空いた五郎は早めの年越しそばを食べる為に蕎麦屋に(多津美)立ち寄り、「せいろそば」を食べることに!
そこにはなんと(瀬川瑛子)本人がいた!
果たして五郎は、無事新年を迎えることができたのか?
孤独のグルメ 2017お正月スペシャル~井之頭五郎の長い一日~
井之頭五郎(松重豊)は、なぜか荒野に立っていた。
何もない土地を歩き続けていると、一軒のレストランを見つけた。
入ろうとした途端、強盗らしき二人組が走り出てきて、その後に銃を持った男が…!
五郎が絶叫したその時、愛車の中で目が覚めた。企画書を見返していて眠ってしまったらしい。
アポまでまだ時間があり、先に何か腹に入れようと車を走らせた。
川崎の工業地帯に差し掛かり、焼肉の「つるや」を思い出し行ってみると、なんと満席。
諦めて枝川の倉庫に向かうと、定食などがある枝川の「アトム」を思い出し、立ち寄ってみるが今度は閉店していた。
中野で仕事をすませた五郎は腹がたまらなくすき、中野の街を彷徨っていると、突如「上海家庭料理」看板に目が奪われた。
五郎は迷わずその「蔡菜食堂」に入ると、お母さん(宮崎美子)に案内されるまま席に着く。
“スペアリブの黒酢ソース炒め”や“焼豚とレタスの炒飯”など、グッとくるメニューの文字にかなり迷いつつも、レバニラ炒め、トマト卵炒め、バイツェーチ(蒸し鶏)、それに水餃子を注文。
飾らないグッとくる美味しさ。デザートにコマ団子まで注文し、上海家庭料理をしっかりと堪能した。
店を出るともう一仕事、津田沼の杉原商事へ向かった。
「いいんじゃないの。問題ナッシング」といつもながら調子のいい杉原社長(北村総一朗)の反応に安堵していたが、急遽明朝までの急ぎ仕事を任されてしまい事務所に泊り込む羽目に。
日付が変わる頃、空腹で仕事が進まない五郎は何か腹に入れることを決意。
街に繰り出すも、店が見つからずうろうろ…。
そんな時「TEXAS」「STEAK」の文字が目に入った。
一瞬躊躇するも心を決めて入店すると、イケメン風の店員たちが迎えた。
注文を取りに来た店長(和田正人)に、リブステーキ300gとガーリックライスのハーフを頼む。
五郎は鉄板の上でジュージューしている肉にステーキソース、粒マスタード、ニンニク、オリジナル薬味を交互にのせ、十分に味わう。
すべて食べきり、シメのコーヒーを飲んでいる時に我に返り、慌てて戻るとなんとか朝までに仕事を終えた。
その途端に別の企画が決まったとの電話も入り、今年も忙しくなりそうだと喜ぶ五郎だった。
孤独のグルメ 真夏の東北・宮城出張編(2016)
その夜、井之頭五郎(松重豊)は仙台の牛たんの店、「萃萃」にいた。
ぶっきらぼうな親方(でんでん)とお客さんの小気味良い会話を聞きながら、昼間、旧友の岸本(渡辺いっけい)と会った時のことを思い出していた。
新しい商業施設「シーパルピア女川」での秋のイベントを紹介された。久しぶりの旧友からの仕事、しっかり頑張らねば。
「明日、いい仕事をするためにも、牛のパワーを注入しておきたい・・・」
暫くして「牛たんセット」がやってきた。牛たんをゆっくり噛みしめる。
塩が効いていて柔らかく、美味しさが今までのものと全く違った。
麦飯でなく白米なのがまた良い。とろろにつけて食べてもよし。
付け合わせの浅漬けやテールスープもあなどれなかった。
やがて「テール焼き」が来た。焼きというより煮込みだ。
一口食べるとニンニク醤油ダレが口いっぱいに広がった。
テール焼をほぐしてご飯に乗っけて食べると、残りの牛たんをご飯に乗せてとろろをかけて食べ、最後にスープも飲みきって十分満足するのだった。
翌日五郎はレンタカーの軽トラで女川へ。
シーパルピア女川の牧原達也(向井理)たちに会うと、イベントで販売するのサンプルの説明をする。
皆商品を気に入ってくれた様子にほっとした途端、お腹がすいてきた。
急ぎ軽トラに乗り込み店を探す。
しばらくして「ニューこのり」「食事処」の文字を発見、入り口には「活魚」の文字。
明るい女将(余貴美子)に迎えられ店内に入ると、老若男女で賑わっていた。
五郎は「海鮮五色丼」と「穴子の天ぷら」を頼む。しばらくして五色丼が出てきた。
数えてみるとなんと六種類以上のネタが乗っている。どれも新鮮で本当にうまい。
合間に頂くあら汁も素晴らしかった。
その時穴子の天ぷらが登場。あまりの大きさに驚くも、追加で「殻うに」まで注文してしまった。
揚げたてサクサクの穴子に食らいつき、五郎は力がみなぎるような気がした。
やがて「殻うに」がやってきた。五郎はそれを丼の上に乗せ、海鮮丼を平らげた。
そしてご飯を追加すると、残りの穴子を乗せて頂いたタレをかけて食べきった。
「わたしたちは海と生きる」という女川のポスターの文字をしっかりと見つめる五郎。
すべて食べきると、大満足で店を後にしたのだった。
海岸沿いの道を走っていた五郎は「サバ出しらーめん」ののぼりに惹かれ、「食堂きかく」に立ち寄ってしまう。
東北出張のしめに「サバ出しらーめん」をズルズルと食べる。
あまりの美味しさにまたも全て平らげてしまう五郎だった。
孤独のグルメ お正月スペシャル~真冬の北海道・旭川出張編~ (2016)
井之頭五郎(松重豊)は年明け早々北海道の旭川空港にいた。
空港のカフェでパソコンを開き、仕事に追われていた。
腕時計を見て慌ててバスに乗る。
「冬の旭川・・・もっとのんびりしたかったな・・・」ホテルに着いても携帯は鳴り続け、パソコンを打ち続けていたが・・・やがて決意し、携帯を部屋に置いて雪の街に出た。
「思っていたより静かな街だな」そんなことを考えながら歩いていると、突然腹が減ってきた。
一人で落ち着いて食べられる店を捜すのだがなかなか見つからない。
そんな時「独酌 三四郎」という看板を見つけ、入ってみる。
なんとも渋い店だったが、下戸でも落ち着くいい雰囲気。
女将(床嶋佳子)にメニューを渡されるとじっくりと見て、新子焼き、玉子焼き、手造りつけ物にご飯、きのこ汁にとうきび茶を注文した。
先に頂いたとうきび茶を飲みながら竹のメニューを見て、身欠にしんを追加する。
やがてそれらがお通しの酢豆とともに出てきた。
新子焼きのあまりの美味しさにご飯をお代わりすると、新子焼きのたれをご飯にかけてくれた。これがまた美味しかった。
サービスで出してくれたかぼちゃの煮付けも昆布で煮たのがまたうまい。すべてに満足し、店を後にした。
翌朝、長靴に履き替えた五郎は今回の目的の近藤染工場へ。
海外から注文があり大漁旗をお願いした。
若い職人たちが手作業で進めていく様を見て感心して工場を後にすると、お腹がすいてきた。
店を捜し始めた五郎は路地を曲がったところに「自由軒」という看板を見つけ、入ってみる。
メニューを見て、味噌汁ライスなるものが気になり注文してみる。
それにカニクリームコロッケ、ホッケフライも頼んだ。
ホールの女性(西原亜希)がそれを聞いて厨房のマスター(本田博太郎)に声をかける。
マスターは五郎が東京から来たことを知ると、量を加減するから色々食べて行って、と優しく言うのだった。
やがて注文した品々がやってきて、五郎は味噌汁の大きさに驚く。
ちくわや半熟卵が入っているのをふうふうしながら頂く。
熱々コロッケとフライはカニとじゃかいも。図らずもど真ん中チョイスを堪能。
旭川でもしっかり食べてしっかり働く五郎だった。
孤独のグルメSP 真夏の博多出張編 (2014)
福岡県福岡市博多区の鯖ごまと若どりのスープ炊き
久しぶりの遠方出張、九州は福岡県、博多にやって来た五郎(松重豊)。
まずは友人の奥村(中村ゆうじ)の店、「節句人形おくむら」を訪ねた。
元気で地元で頑張っている友人にほっとすると、小腹がすいた。
仕事前になにか入れようと思い、目に留まったうどんの店に入ると、イイ雰囲気のオヤジ(小松政夫)に出迎えられた。
その慣れた手つきに見とれているうちに出て来た「丸天うどん」は格別だった。
その後商工会議所に行くと、久々大勢の前でプレゼンだ。
ちょっと緊張しつつもなんとか終えるが、隣に座っていた担当の職員(中村靖日)が寝ていた…。
大仕事をなんとかうまく乗り切った五郎は、せっかくだからと中洲調査に繰り出す。
これまたイイ感じの店の女将(りりィ)が五郎に声をかけてきた。
うっかりその店に入ってしまうが、そこでは博多弁の嵐が吹き乱れていた。
店の空気にかなり押されつつも、「鯖ごま」「鯖納豆」「変わり茶碗蒸し」「若どりのスープ炊き」を注文。
中洲の味を十分堪能して大満足の五郎だった。
主要キャスト
実は、『孤独のグルメ』の主要キャストは一人だけなんです。
井之頭五郎(いのかしらごろう):松重 豊
輸入雑貨の貿易商を個人で営んでいる。孤高で自由に生きる中年の男。
「人生が重たくなる」として、結婚や店を構えることについては敬遠している。
一仕事終えたタイミングで空腹になり、「腹が減った」と心の中でつぶやくとすぐにお店を探しに行く。
仕事の途中でお腹が空いたときは、商談を強引に終わらせてしまうことも。
お店ではかなりの量の料理を頼むが、見事な食べっぷりで毎回完食する。
同じ食材を使った料理は選ばないなど、食事には独自のポリシーを持つ。
アルコールは苦手で、奈良漬けを食べただけで酔っ払ってしまうほど。
甘党で和菓子が好き。
孤独のグルメの感想・口コミ
『孤独のグルメ』を見ているみなさん、楽しみにしているみなさんの感想をご紹介します。
孤独のグルメのフル動画を無料で見る方法のまとめ
今回は『孤独のグルメ』の紹介と、高画質な動画を無料で視聴する方法についてお伝えしました。
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テレ東ドラマが好きなあなたは、ぜひ以下の記事も読んでみてくださいね。
それでは。
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